逃げ去る恋

今回のシネマヴェーラでの特集上映、ああ何かひとつでも・・と思っていたのだけどなんとか駆け込み。
ドワネルものラストを飾るこの作品はやっぱり、最後のお楽しみだなー。
次々差し込まれる回想シーンやこれまでを踏まえたうえでの台詞は
わたしの記憶のなかの数々の名シーンと繋がって、
クスクス笑いドキドキしたり。
いろんなことをしていろんなひとにであい恋をする。
「あれを見て」「この言葉で」ふと思い出す。
昔はこんなことあったナー走ったナー、んで今があるんだナー、
でも変わってないヨーこのどうしようもなさったら!
この「生きてる」感じがなんともよいな。
アントワーヌ・ドワネルの姿がぐるぐる頭のなかを回りだす。
この作品、何年ぶりに見たか忘れたけど、今回が
最も面白くまた感慨深く感じ入った次第。
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電気がつくと、明らかに大学生のカップルが何組もいて
ああートリュフォーを一緒に見るって・・・
私はそんな胸きゅんきゅんなコトしたことなかったよ(遠い目・・)
にしても、コレとコレの2本立てか。うむ。
彼と彼女たちも今、若さ弾ける楽しき輝く日々!なのだろうなー
これからいろいろあるだろうけど、
こうやってこの2人でこの映画を見たということを10数年後、ふと思い出すのだろうなー
などともうとっくに青春を終えてしまったワタクシは
ちょっと意地悪くも甘酸っぱくなったのでありました・・・