和菓子ざんまい 

 
観月庵に明々庵。
松江で茶の湯文化が花開いたのは、第7代藩主・松平治郷(不昧公と呼ばれる)が茶人であったから。お抹茶がいただける茶室も残っていますよ。

そしてお茶に欠かせない和菓子の老舗が今も多いのです。どの店もお客さんが次々やってきていて、いいものだなあと思いました。
ちょうど柏餅が出てたんだけど、どこも粒あん(もしくはこしあん)の1種類しかないのね!(ワタシ味噌あんも好きなのでチョット寂しかったヨ…)


と、いうわけで「和菓子巡りをするぞ!」(鼻息)とまず入ったのは風流堂さん。

季節の生菓子をお願いしたら「包んでいる間にどうぞ」とお抹茶と生菓子(店頭に出てるもの!)をセットでくださった!ええー!

恐らく観光客へのサービスではないかと。ありがとうございますー!

こちらは購入したもの。"くろがねもち"は黒砂糖と胡桃をつかったお餅*1で、作家の宮尾登美子が好きだとかでパッケージのロゴを書いていただいたそうですよ。さすが達筆…!


こちらは三英堂さんのもの。右は生菓子、ちょっとさっぱりと寒天ものにしました。左はじょうよ饅頭の「朝汐」。ふわっとした口当たり。この「朝汐」など不昧公が茶会で使った名菓のいくつかは、当時の文献を元に製作し「不昧公好み」として各店ごとに販売していました。


一力堂さんの生菓子。生地はぎゅうひ。薄い紫のほのかな色使いがきれいだナア。


向月庵さんの生菓子。

練りきりときんとん。他のお店は老舗でデパートなどにも出店するような規模だれど、こちらは創業30年ほどで小さな店構え。主に茶席中心でやっていらっしゃるようで、こちらの生菓子が一番おいしかった。繊細で口溶けが明らかに違うのです。そのうえ130円くらいだったよ!安すぎるよ!
写真ひどくて申し訳ないです、すみません。


こちらの中村茶舗さんは老舗のお茶屋さんですが、近隣の和菓子屋で購入したものをここで食べてもよいのです。なんて素晴らしい…。ありがたく使わせていただきました。

以下は帰宅後に。

三英堂さんの「菜種の里」。菜の花畑に蝶が舞う。なんてかわいらしいのっ。落雁*2なので味は甘い…しかないケド抹茶には合いますね…。

そのやさんにて。名前失念…。共に淡雪羹でふわふわ。

コチラは桂月堂さんの「風薫る」。オレンジの羊羹を2色の淡雪羹で挟んである。色が美しいのにへぼい写真ではお伝え出来ず申し訳ない。。。

向月庵さん以外は駅や空港の土産物売り場にも出店されているけれど、やはり「店舗」で「店のひと」から買いたいものですな。
にしても藩主の好みがその街の文化を形成するものだなあと改めて実感します。同じ城下町でも和菓子(茶の湯)が根付いているか否かの差ってあるしねえ。長年培われてきた「文化」が今後どうなるか?といったところなんだろうなあ。
まだまだ他にも和菓子が山積みになっている我が家でございます。明らかに食べ過ぎだーねー。

そうそう、洋菓子屋さんもありましたよ!

パティスリーキュイールさんではレモンケーキを買いました。見た目昔からのあの形なんだけど、レモンピールが入っていて技あり!でございました。

kanozaさんではその名も「しじみフィナンシェ」が…!といってもしじみエキスが入っているわけではなく、形を模したみたい。

ああ一気にスイーツブログ化…。(余談:電車なんかで隣のひとが「スイーツ食べにいこう〜」などと言ってるのをふつーに耳にするので驚く。この場合のスイーツって勿論ケーキとかパフェだよねえ。まさか練りきりとかあんみつじゃあないよな…。)

*1:この組み合わせは間違えないわ〜

*2:でも固くないの、やわらか〜ほくっとしてるの。