時代が変わる雑誌が消える

80年代が生んだスーパースターが亡くなり、ピナ・バウシュも亡くなり、マリ・クレールが休刊だという。時代がペリペリと目に見える形で変わっていく。(毛色はまるで違うけどthe seedsのボーカル スカイ・サクソンがマイケルと同日に死去したことも触れておきたい)


マリ・クレール日本版は1982年に中央公論から出版され、女性誌という触れ込みながら特集や書評などの文化面が充実していた印象が強い。安原顕が編集長となり寄稿陣も当時の文化人が集まって、もはや「ファッション誌」ではなかった。
あの頃は「カルチャー・ガイド」としての雑誌が必要だったけれど、今はネットで都度、事足りてしまう。
ところで私は「この雑誌を読むヒトはどんな本を読みどんな音楽を聴くのかな」とよく考える。誌面の後ろの方に掲載される文化面にこそ、その雑誌の姿勢が表れると思っているのだけど今はそういうことは当てはまらないだろう。


と、そんなことを書いていたらstudio voiceまでも休刊と知って驚いた!
ついに日本のサブカルの総本山が…。90年代、私がいろいろ吸収した時期この雑誌が傍らにあった。最近リニューアルしてたケド今のhanako並みな変化ではなく、結局特集はぐるぐる回っているだけだし、その上切り口は鈍くなり、書き手は音楽ネタなら佐々木敦とか変わらないなあという印象ではあった。また、改めて書くかも。(本日のp2に補足しました)


そういえば、hanakoの最新号にoliveがちっこく復活してた!誌面構成が「そのまんま」で(90年代前半〜中盤的?)、岡尾さん×大森さん×大橋さんの"the olive"3人組の対談に続き、堀井和子さんの登場におお〜と思うも「オリーブオイルを使った」レシピというくくりに、んんん?と思ったらなんてことはない、「オリーブオイルの会社の記事広告」でありました。
でもまあ、こういうやり方ならばアリなんだなあと膝をぽん!と打つ思い。「広告ありき」なんだということを見せつけられたトコロもある。
hanakoを今買っているヒトはかつてoliveを買っていたのか?と思うとチョット疑問が残る。最近のクウネル・天然生活にしろ、若い頃は「ああゆうこと」に目を向けていなかったヒトが盛り上がっているんじゃなかろうか?彼女たちの食器棚よりも本棚やCD棚のほうが興味ある。(エラそうにすんません)


さてはて。
YMOにオヤマダくんがゲスト参加とは。
最近の活動から今回のイベントに参加するだろーとは(きっと誰もが)思ってたけど、ホントにそうなると否が応でも感慨深くむうううっと腕を組んでしまうのです。ちょうどソロデビューしたときの雑誌インタビューを読み返したところで、このころはホント悪ガキな口調なので苦笑してしまう。フリッパーズ解散して引きずったようにぐちゃぐちゃのまんまソロになって、"それを包み隠さずに"「69/96」へ至り、だからこそ今こうなったのかもと思わせられた。小沢くんはソロデビュー当時すでに「生まれ変わったんだ!」って感じだったケド、今どうなのかそれはわからない。
まりんが遂に復活して一緒のステージに上がるというのも、すんごい話だよなあ。。。カルトQの賞品は実はコレであった、みたいな。
その日サマソニにはヴァセリンズがやってくるけど。。。