THE HORRORS/SHIBUYA DUO Music Exchange

予想通り2ndのみで構成された本編。あの音をどう演奏するのか?と楽しみでしたが、「濃霧」というよりはもあもあとしてて強度も無く、アルバム同様あっさりとおとなしめ。うーむやっぱりライブとしてはまだヌルいなあ…。でもでも脈々と流れる「UK暗黒ロックバンド」としてのスター性はサスガだわあ。カッコイイ!こうゆうのには弱いよねえ。Bauhausのライブってこんなんだったのかなあと思ったり(えー)。
にしても“Sea Within A Sea”にはぐっと来た。ふうっと天へ昇るような浮遊感と、ぐるりと体を包んで地上へと落ちて行くような感覚とが合わさって泣けてきました。素晴らしかった。
このバンドはシンセ君(今なお"ゴスい風貌"の面々の中で、彼だけはクラフトワーク?ゲイリーニューマン?)とベース君(スパイダー!)の2人がキモだなあと改めて痛感。この2人がやってるSpider & the Flies*1を強く推す私ですが、アンコールでいきなりバキバキな打ち込みが会場に鳴り響き、ベース(元々オルガン担当)君もシンセブースに入って2人でツマミをいじりながら披露された「Ghost rider」(suicideカバー!!)がとってもとってもカッコ良くって痺れた…!*2
続くアンコール3曲は、1stからの激烈ガレージナンバー!2ndでの変貌を経て凄みを増し、本編ではゆらゆらとしていた場内も一気に沸騰、ワタシも転がり回りたい衝動に駆られましたよ。


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ところでhorrorsの面々が直々にオファーしたという前座のOptrum、面白かったです!伊東篤宏さんなのですね。彼が開発したOPTRONという蛍光灯を使った楽器?でまがまがしいほどの「白い光と白いノイズ」を大放出、ドラムのリズムに合わせて緑のレーザービームが舞い、「目で耳で」強烈な刺激に体がビリビリ高ぶりました。元々現代美術畑の彼がこーんな場で演奏するとは、かなりな挑戦だったかと思います。アウェイ過ぎ…。
確かに延々やってると飽きるトコロは否めないので、やっぱりRocketのような天井が高いギャラリーでぴろっと10分くらい演奏してくれたら、それだけでカッコイイなあ。


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“Sea Within A Sea”と"Ghost rider"、Optrumを起用すること、これを繋げると3rdも期待したいなーと思うライブでありました。

*1:

Something Clockwork This Way C

Something Clockwork This Way C

*2:

Shadazz (10in) [10 inch Analog]

Shadazz (10in) [10 inch Analog]

Alan Vegaの生誕70周年(!)記念企画の10インチシリーズでは「SHADAZZ」をカバー。このシリーズ、その後どうなったんだろうか。スピの楽しみにしてるんだけどぅ。