寒桜咲いた

昨日今日は良く晴れたけど、とにかく寒かった!12月頃は「冬の寒さにならないねえ」などと言ってたけど、いざホントに寒くなると「寒い寒い」と文句言ってるんだから、ヒドイもんだ。


でもこんなに陽の光が降り注いでいたら、外へ出たくなるのです。いっぱい着込んで、いざ!


まずはブックファーストHMVに寄った。そして電車移動してテクテクトコトコ、住宅街の路地を縫うように歩いて辿りついたのは小石川植物園。ここの入場券、向かいのタバコ屋で買うのは何故なんだろ…。

寒桜が咲いていたよ。




誰もいない。私ひとり。午後のやわらかな光。青い空。冷たい空気。風の音。葉のざわめき。鳥の声。地面に重なった枯葉は歩く度にカサカサ鳴って、遠くから子供の声が微かに聞こえてくる。あー。からだがからっぽになる。



散策には音楽も映画も本も絵画もその他諸々、全部詰まってるなあ。だから楽しいんだなあ。趣味やコダワリは人によってそれぞれあるけれど、私は散策がいちばん好きなんだと改めて思う。こうやって歩くことはインプットするモノゴトに繋がっていく。


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そのあと移動して、珈琲を飲んだ。苦くて甘い、中深煎りのマンデリン。香りで焙煎した人の顔が浮かんでくるような。淹れてくれたのは以前ギャラリーで知り合った、同い年くらいの女性。ギャラリーの隅っこで何気なく話したら、彼女がジャム職人であり、しかも「私が好きなジャム」をつくっている人なのだと知ったのだった。なんて不思議な縁なのか!
珈琲の香りが広がる空間にはヴァシュティ・バニヤンが静かに流れていて、「今度来日しますねえ」と言ったら「えー!知らなかった!」とその場でチケを調べる。「まだ席あるー。でもココ、どこ…」「ええ、場所がねえ…」「曼荼羅とかleteで見たい〜」「私もそう思ってた!」などと話し、そこから彼女が長年のさかなファンと知り、また盛り上がった。
そこへ彼女のお友達が来て、お土産にオーボン・ビュータンのケーキ(しかも店名を冠した、あれ!)を持ってきて、私もいただいちゃった!