ミック・カーンに。

Japanのベーシスト、ミック・カーンがお亡くなりになった。52歳。早過ぎる…。
→「Japan bassist Mick Karn dies

癌で闘病中というニュースを昨年知り、そんななかDali's Car再結成という話も上がったりしていたけど。。。結局、ああ。
今朝知って、ずっと頭の何処かで考えてしまっていた。

私にとってjapanの存在は大きい。
小学校のころは「わかりやすい良い子」だった私が、中学に入って「このままではダメッ!」と変化を求めて”扉を開けてしまったかのように”、自主的に「ロック」を聴くようになった。親が驚く急激なのめり込み。なにしろ「音楽」が流れていない家で育ったので、「親の影響で物心ついたときから聴いてた」という人が羨ましかった。
まずは邦楽から入ったものの、当時流行っていたTMネットワークとかには向かわずに、好きになったのがgrassvalleyで。その彼らが影響を受けたという音楽を知りたくて聴いたのが、Japan。ここから一気にnew waveな世界に飛び込んでいったのだね。。。

Tin Drum

Tin Drum

「Tin Drum」をレンタル店で借りてきて、そのジャケットワークから漂う匂いにドキドキし、CDラジカセ(ドデカホーンね)から流れてきた音の衝撃度ったら!あの音にやられてしまって、私の土台が出来たのです。なんだかんだいろいろ聴いても、ダークな「この世界感」は私の骨の髄まで染みているんだなあ・・・。
デヴィッド・シルヴィアンの深く響く低い声がダイスキで(端正な顔もねー)、でもこの不思議なねちっこさはミック・カーンのベースによって引き出されたものだな、ほんと素晴らしいな、このベースラインは。得体のしれない奥行きと底知れなさと、端正だけど変態なところに惹かれるのだろう。中学の時は訳もわからずだったけれど、「孤独な影」と共にそれこそ部屋にこもってよく聴いてた。それ以前のイカガワシイ?作風も好きだけど、やっぱり後期が好き。


んで、Dali's Car。ピーター・マーフィーと夢の共演…!


この数年で「有名人の訃報」が一気に身近なものになった。昔はよく知らないひとばかりだったのに。ネット上で広まる訃報は情報として消費されるようで恐ろしいのだけど(特にたいしてファンでもないのにブクマ付けてく”膨張”がきもちわるいし…)、我が気持ちをここに書き留めておくことにします。