長崎旅日記のこれまではコチラから。
- 「長崎旅日記のはじまり」
- 「長崎は猫の街」
- 「長崎は坂の街、路地の街」
- 「軍艦島上陸!」
- 「海列車に乗って『湧水の街』島原市へ」
ちゃんぽんと皿うどん
市内の至る所に専門店があって、ホント「地元食」なのだなあ。ラーメン屋さんは殆ど見かけなかった*1です。
ちゃんぽん
魚介と野菜たっぷり。スープはあっさりしてて、するすると食べてしまうのねー。黙々と食べ進めながらじわじわ〜とくる旨さ。
皿うどん
甘めのトロミあんにウスターソースをかけると締まった味になる。う、まーい!って脳ミソに直撃するのです。油で揚げたパリパリな細麺しか知らなかったんだけど、太麺もあって、ちゃんぽんのスープを味付けにつかった焼きそばみたいな感じ。こっちも好き。
ちゃんぽんはほっとする美味しさなんだけど、皿うどんは中毒性の高い美味しさ。どっちも好き!
何店舗かで食べ比べたケド、いわゆる有名店よりも「街の中華屋的」佇まいで地元の人が集ってる店*2が一番美味しかった。
おでん
「え?長崎で?」と思われることと思いますが、漁業の町なので練り物が盛ん=おでんが美味しい*3というわけなのです。事実、さっき記した「街の中華屋」なちゃんぽん屋さんのカウンターにおでんが煮えてたり、赤提灯のおでん専門店もいくつもありました。
あごで取った出汁は甘めの味わいで、柚子胡椒をつけて食べるのがポイント。おでん鍋を囲むようにカウンターがあるのみの狭く年季の入った店で、チャキチャキした女将さんと客が会話しあう、いい雰囲気の店だったなあ。
「食べる」ミルクセーキ
長崎で「ミルクセーキ」といったら、ストローで「飲む」ものではなく、スプーンで「食べる」ものなのです。シャリシャリの氷状で、サッパリとした甘さが良い!赤いチェリーも素敵ポイント。大正時代に「九州で最初の喫茶店」として開店したお店が始めたのだそう。
アイスクリンと「しっとるけ」
眼鏡橋のたもとにおばあちゃんがやっているリアカーのアイス屋さんがありました。いわゆる「アイスクリン」なんだけど、バラの花のかたちに盛ってくれるの。いつからやっていらっしゃるのかしら…。愛すべきモダンさが素敵。
地元コンビニにこんなアイスもありまして…
こ、このノリはいったい…。80年代のあの頃に発売されたのよね…。
「トラキチ」はタイガース優勝の時ですよね…。
九州の方にはお馴染みな銘柄だと思いますが、ちょっと衝撃的でした。。。
そりゃ、市電でしょ
こちらはオールドタイプ。かわいこちゃん。
こちらは新型。バリアフリーで乗りやすい車両。やさしいイケメンくん。
長崎は先述したように坂道が多く、身近な交通手段として市電は欠かせない存在になっているようです。
やっぱりカステラ
長崎で食べるカステラはいつもよりも美味しかった。カステラといえば浮かぶ、全国的にも有名な老舗がいくつもあるってスゴイことだなあ。私としてはやはり、カンカンダンスを踊るクマのCMソングが頭を回るケド。
教会とお堂
最近は”ほっこり”OZ旅なアピールとして「五島列島”カワイイ”教会巡り」が目につきますが、個人的にはそれってチョットね…ではあります。とはいえ、福江島の水ノ浦教会の白き殿堂は美しかったです。
バスに乗って数十分、小さな港を望む高台に人々の生活を見守るようにひっそりと、人々の生活に馴染むように、しかし崇高な空気をたたえて佇んでいました。島に着いたときは雨が降ってきたのですが、ここに着いたら太陽が後光のようにパアッと差してきたことに驚きました。
さて長崎市内へ戻ると、西洋文化の伝来としての教会も語るべきところではありますが、それ以前よりも古く長い貿易が続いていて影響も大きいのは、中国文化なのですよね。
極彩色が真夏の日差しに映える!
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滞在最後の日、市街地の港を挟んで西側にある稲佐山へ行きました。
ロープウェイで山頂へ。ぐるり360度、長崎の街全体が見渡せます。
この5日間歩いた街角であり、その足跡を確認するように眺めました。軍艦島も見えた!
平地が少なく、狭い谷の中に家々が密集してどこまでも続いている街並みに改めて圧倒されます。
港を起点に至る所に市場があり、商店街があり、人々が行き交う賑わいある街。日本有数の観光地でありながら、人々の暮らしとその息遣いが感じられるのです。
長崎は坂の街、路地の街、猫の街。市電に乗ってガタゴトと、美味しい食べ物甘いもの、歩いて見つけるあれやこれ、船で島へ渡ったり、海列車に乗って小さな街へ行ったり、私の好きなものが詰まったギュッと濃厚で楽しい旅でありました。