街の本屋

damonさんとnaomiさん、先日ライブ盤をかけたばかりのこのタイミングで来日公演キター。んでもさ、場所に「う!」となって、単独じゃないことに「むむ!」となって、「え!open24時!」て…。ううむううう。

千駄木の通り沿いに往来堂書店という街の本屋な佇まいの店があり、このあたりに行くとたいてい寄る。品揃えが良いのだ。棚ごとに特集が組まれ、一冊目に留まると、隣の本もその下の棚の本も気になる具合。ここの初代店長だったかたが回顧録的に書いた本が面白かった。

本屋はサイコー! (新潮OH!文庫)

本屋はサイコー! (新潮OH!文庫)

(装丁は謎ですが。。。)
旧来のやり方に疑問を掲げて新たなアクションを次々と起こす安藤さんの語り口もよくて、するすると読んだ。これまで当たり前だった「取次ぎからの配本をただ並べて売る」のではなく、関連書籍を並べて棚を”編集”する「文脈棚」で売るやり方。いつも棚に並ぶ本がつらつら〜と気になっていたのはまさに「文脈」で並べられていたからなのだなあ。その「文脈」の連なりが店という山を作り出す。その山は街に根付いている。
この数年、「本をセレクト」して配置した書籍スペースを飲食店などで見かけるけれど、誂えてる感じで店そのものと馴染んでいないところがある。店のひとと並ぶ本が繋がっていないからかなあと思う。
ネット云々な昨今にあって、本屋は「本を売る場所」として見直されているところがあるけれど、音楽は寂しい限りだなあ。。。それとここに映画館も引き合いに出すのはズレるかもしれないけど、映画館は街のなかで「映画を上映する”だけ”の場所」だとモッタイナイとされているのかなあ。