「都市の無意識」展と蝋人形館へようこそ。


土曜日は東京都近代美術館にて開催中の「都市の無意識」展を見ました。こじんまりとしたスペースですが、制作された場所も時代も異なる絵画、版画、写真、映像といったバラバラな所蔵作品を編集で見せていて、構成がとてもよかったです。
アンダーグラウンド」と称したコーナーの、軍艦島の昭和30年代初頭の写真には驚かされました。狭い島にのっかっている建物が明らかに少ないのです。その隣には畠山直哉による連作「渋谷川の写真」。高感度カメラで撮影されたプリントは光の強さがビガビガとしていて、ちょうど真ん中で川の上と下を切っているから並んでいるとスパッとしていて、とても気持ちよいのです。それに続くのは、戦後の東京の下水道工事の記録映画「もぐら作戦」。住宅が密集していて、地下鉄や給水管などが既に地下に張り巡らされている狭い都内の地下にどうやって下水道を導いていくか、当時の光景が伺えてとてもオモシロかった。この3つが並列に繋がることで新しい流れが生み出され、地下に構築されたインフラという機能が頭のなかの想像力に繋がっていく。


ここから東京タワーへ!

展望台に行く訳は無く、クラウト・ロックフェスという名の蝋人形館へ。閉館しちゃうのね。これまでしょっちゅう行っていたわけではないのに今更ごめんなさい・・・



恐オモシロい蝋人形に手を合わせ(嘘)、お宝の数々に南無ー(違)、ああタノシイねえ。家族づれもやはりいて、よくわかんないけどピースして写真撮らされてる風情の子供たちがかわいらしく不憫でした…
それにしても東京タワーのなかに流れる時間はあまりにゆっくりとしてて、「昭和」という時間帯で進行しているあの空気はいったいなんなんだろう。


夜になり、帰宅直後に一気に滝のような豪雨が!恐ろしすぎる、そんな夏の日。