大規模な再開発で商業施設オープンなんてもう、さんざん目にしてきた。渋谷パルコもまるっと建て替えられた。高1のときひとりで東京に遊びに来て、渋谷からゆるゆると公園通りを歩いて辿り着いた渋谷パルコのアフタヌーンティールームでお茶したことを今も覚えているし、地下のブックセンターは時間を過ごす場所だった。まあ本屋行ってもお金もろくに使わないんだから、そりゃーそうだよななって感じで、生まれ変わった館内にはブックセンターは無い。時間を潰すにはスマホをWi-Fiで使える場所があればいいのだ。WAVEの悲しい有様だとか上階のニンテンドーしか混んでないとかあれこれ言われてるけど、交差点に面した一等地に小さな小さなスペースのこういう店を出す心意気は、やっぱりすごいと思う。様変わりした時代であってもパルコの矜持を見た。今後テナントの入れ替えはありそうだけど、若い子がここで花を買い、ひといきついた記憶はこの街がどんなに変わっても残るのではないだろか。
麻布十番から歩いて飯倉の交差点を超えて東京タワーを右手に捉えながら進んでいって、驚いた。息を飲んだ。一区画ゴッソリ消えていた。かつて散々この一角に通った。イヤ〜な気持ちばかり浮かんでくるのにそれは幻になった。この界隈の時間が止まったままの雰囲気も私の妄想なのだろうか。複雑な心境を抱きながら、町ごと解体されていくのを歩道橋からしばし眺めた。
こういう空見ると、Clouds Taste Metallicが脳内再生される。flaming lipsはこのアルバム以降聴かなくなっちゃったな。。。
藝大で展示を見てから歩き始めて、通りかかりに入ってみた文京ふるさと歴史館に展示された昭和30年代の街並み写真が、さっき歩いてたとこばかりで不思議なタイムスリップ感。
THE 昭和。
シャッターチャンス(すみませんねえ・・・)
渋谷駅地下通路を歩いて、新しい出口が出てきてここどこに出るんだろう?と思いながら上がったときの、「ここか!」感のスゴさよ。ビルの壁面は窓ではなく液晶画面で広告流れてることに驚愕。ギラギラした光景は、ブレードランナーで描かれた未来で思考が止まっていた。
東京写真美術館で開催中の、中野正貴「東京」より(撮影可)