2001年

木曜日は東京でも雪が降った。勿論積もるほどではないけれど、寒い朝だった。元々有給休暇を取っていて、のんびりお散歩しようと思っていたけれど外出する気も無くなり、ただ家にいた。前日見たライブの感想を書くともう午後で、押入れの片付けをした。最近Y氏が書籍やCD、楽器にエフェクターを軒並み処分していて、私も何かせねばと思うのだけど本とCDに手を伸ばす気力はなかった。押し入れの中には何故取っておいたんだろうって紙類が詰まっていた。今の家に越してきた10年前は捨てられなかったのだ。ビリビリに破くとゴミ袋いっぱいになった。
昭文社のポケット東京地図があった。これは2冊目だったはず。2001年度版。新宿などの繁華街と各市町区村のページごとのわずかな余白に、店舗情報などがたくさん書き込まれている。今はgooglemapがあるけれど、2000年代前半までは地図が私の相棒で、気になる場所を書き込んでは、次は何処を歩こうかと妄想の散歩をしたものだった。

地図にも勿論著作権があるのでハッキリ載せないけれど、渋谷駅周辺を見るだけで、今はもうない建物ばかりだった。東急文化会館、東急プラザ、東急東横東館、パルコ、シネマライズ、東急本店前のブックファースト、ぱっと見るだけでも随分ある。渋谷区役所は建替中、宮益坂ビルディングは解体中で都営宮下町アパートも無くなり再開発中。歩いてお茶して買い物した日々はぼわっと思い出せるのに、16年前なんてホント大昔だなあ。


佐賀町2000!大好きだった佐賀町食糧ビルヂング。ここに行くことをポイントに界隈を散歩するトクベツなひととき。「2000」て表記に「近未来感」が未だある自分がオソロシイ。


こんな思い出語りをするのは年取った証拠なんだけど、子供の頃の写真も出てきて、つまらないんだか疲れたんだかで酷くしかめっ面をしている表情が今とまったくおんなじだと、Y氏にすっごく笑われたのだった。