神楽坂から旧い町名を辿って


久しぶりに神楽坂。建設中のマンションや建て替わったテナントビルがほんとうに増えた。馴染みの店に行き、路地に入る。

曲線が美しい坂道だなあ。

何度も来ている街なのに、歩いても歩いても、まだまだ知らない道がある。



矢来町、箪笥町北山伏町南山伏町、細工町、二十騎町

この町名はカッコ良い(単純…)。この界隈は古い町名が残されているけれど、江戸時代に居住していた武士の役職名に由来するもので、だからこそ子孫の思い入れが強いのではないだろうか。街の歴史をもっともわかりやすく伝えてくれるのは町名なのだ。ちなみに箪笥町の「箪笥」は、家具ではなくて「幕府の武器の総称」だそう。そういうのも面白い。歩いて見つけた公営住宅や職員住宅、企業の社員寮がある場所はかつてなんであったのか考えたり調べることは楽しい。


加賀藩前田家夫人の屋敷があったという市谷加賀町には猫が暮らしてて、市谷薬王寺町市谷仲之町



住吉町、道の交差具合がおかしい。入り組んでいる狭い道を串刺すように広い道が貫かれているし、頓挫している箇所もあって時間の流れ方が奇妙に感じるのだ。

市谷台町、富久町。以前ある書籍で知ったこの町の歴史を伝える碑がぽつんと残る。
新宿一丁目に出て、二丁目、そして三丁目。漸くよく見知った風景が広がった。