今週はやけに長く感じる。朝は最寄り駅に着いてから会社まで遠回りした。いつものまっすぐの道だと会社員の行列だけど、新緑が輝く並木道を歩くだけでちょっと救われた。今夜は時間があるので映画見ようかなあと思っていたけれど止めて、人参買っていつもの胡麻ラペにしたのとにゅうめんで軽い晩ご飯。帰宅して着替えるのよりも先にまず聴いたのはいちばん好きなアルバムで、最後のhere she comes now〜tomorrow never knowsの流れは何度聴いてもからだの奥底から痺れて、自分の芯が立ち上がってくる。

ちょっと前に見た映画のことを書き留めておきます。

穴 [DVD]

穴 [DVD]

ヴェーラの山村聡特集にて。監督:市川崑、1957年の作品。チラシの紹介にあるスチール(DVDのジャケ写と同様)を見て市川崑らしいクールで斬新なカッコヨサを想像してたけど、そういう類いではなかったかなあ。京マチ子の七変化と船越父のおかげで2時間ドラマ的な感じ・・・
昭和30年代の意匠を楽しむ面が多々あり。新聞の切り抜きを泉屋の四角いクッキー缶にいれてあるのが!!!昔も今も変わらないんだねえ。そもそも缶のデザインが変わってないの。すごい。
それと渋谷駅の周辺、高台の野っ原だとかあああの頃はこんなんだったんだなあ。そこから見える東急東横店にワアアと昂るも、今建替えで消えて行く運命なのだ。それと、ゲスト出演みたいな石原慎太郎!クラブのステージで唄ってるの!スカした口調に大笑い&イライラ。あの頃は裕次郎の兄&文化人としてブイブイいわせてたんだろうなあ。嫌なヤツは昔から嫌なヤツだった。都知事に初当選したのは1999年、まさか40年後にこうなるとはねえ。
そんな感じで変わらないもの・変わったもののアレコレを楽しんだ映画だった。


【追記】予告編を見つけたので貼っておきます。オモチロイ。

最近公開してる映画は2時間越えが当たり前で、気軽にフラッと気分を切り替えられる感覚で見に行けないのが辛いなあ。