9月に新代田feverでのライブを見た。年末のリキッド以来だけど、タフになった気がした。ドラムとベースとギターのどれかが立つわけでもなく、それぞれがそれぞれの足でクッキリと立ち、屋台骨として存在し、風が抜けながら楽曲を創り出す。PAがその良さを的確に引き出し、観客にきちんと伝わり場内を揺らし、彼らに還っていく。音だけがその場にある。感覚が意志となり具現化されるほどの位置に行けるバンドは、実のところそうそうない。
- アーティスト: OGRE YOU ASSHOLE
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2014/10/15
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (20件) を見る
「インディーズイシュー」最新号のインタビューがとても興味深かった。地元長野に所有のスタジオでは「4人が一定のリズムをキープできるとか。いいグルーヴを出すための練習ばかり」している話が、特に印象的。ジャムったなかで曲が出来上がるのではなく、ストイックだということがナルホド・・・。そうやって基礎体力を付けることで気づいたり、表現可能になる音がある。石原さんのインタビューでは「80年代にぼくが聴いていたようなものを聴かせると、当時ぼくが感じていたのと全然違うような感想が出来てきて面白いんですよ。例えばペイル・ファウンテンズを聴かせると『これ、ベースとギターの音があたっちゃってますね』『曲はいいけど演奏へたすぎ』みたいな」というくだりがあり、マスロックが目の前にあった世代というか、感覚が違いすぎてウワーっとなってしまった。
http://indiesissue.net/saito/indies_issue.html
オウガの頼もしいところは、フェスにもバンバン出てるところ。対バンの組み合わせも面白いし、そうやって臆することなく面倒くさがらずフレキシブル且つフットワーク軽い活動は、ネットの口コミで広がりやすい今は更に有効的だし、彼ら自身も閉じることなく吸収していることが伺えて素敵だな。