「ブナ帯★ワンダーランド」

「ブナ帯」とは?
ブナ帯とは、ブナをはじめクリやクヌギ、コナラなどブナ科植物の多い樹林帯のこと。秋から冬の紅葉と落葉、春から夏の新緑と軽やかな緑の林は、動植物や微生物など多様な自然生態系を維持するのに最適な環境である。

ブナ帯とはなんぞやだし、告知ポスターのカワイイ加減にピンと来なかったから、ふらりと出掛けたYT氏のオススメなければスルーしてた!三軒茶屋キャロットタワー内”世田谷文化生活情報センター 生活工房”で開催のこの展示は、行政の管轄による無料の展示とは思えないほど、素晴らしかった。
これほどのフィールドワークが、パテ屋の店主さんに依ることに驚き。こんなことをなさっていたとは全く知りませんでした。久しく伺っていないけれど、住宅街のなかに忽然と表れるヨーロッパの森のようなあの店を思い出す。
通常のフィールドワークだと、パワーポイントで発表して終わりなんだろうけど、林さんが歩いて踏みしめた大地と吸った空気がこんなビルの一角に再現されていたのだった。自然科学、文学、絵画などを引用し、重層的で広がりある展示が見事で四季折々のブナ林を歩いているようだった。
わざわざ感があったけれど、訪問して見てよかったー。まだあのブナ林を散策していたい。

写真撮影可とのことで撮らせていただきました。
http://www.setagaya-ldc.net/program/284/

ここの展示は学芸員さんが奮闘されているようで、いつもユニークな試みがされています。最近だと「洋服の並木」展がすごく楽しかったです。そう、モッズスーツでお馴染みの「あの」並木ですヨ!サイトに展示内容がアップされていたのでご紹介します。
http://www.setagaya-ldc.net/pickup/vol10/