真夏の太陽の下、アルバレス・ブラボ写真展

時系列としては前回の記録の続き。バス通りから路地に入って住宅街、久しぶりに歩いたこの道。かつて近くに住んでいたから日曜というとよく通っていた。自転車で、歩いて、図書館やパン屋に行く道すがら。

記憶の中の散歩道との違いに、脳味噌が一瞬フリーズした。

ここからは給水塔とテラスハウスが見えたのにね。
地下鉄の駅について、移動。


ぐるりと回って(南北を走る公共交通さえあれば…)用賀駅着。この街は碁盤の目に整備されているけれど、地主さんが早い時期に宅地開発したと云う。砧公園にある世田谷美術館へ。駅からの距離はあるけれど、その道中も大切な行程。

アルバレス・ブラボ写真展。静謐なのにクッと立ち上がる豊かなイメージに惹きつけられる。メキシコの光の強烈なイメージを涼やかに見つめる切り取り方に押し付けがましさがなくて、品性があるのだなあ。各タイトルも素敵。詩的でありながらユーモアも一匙。
今日いちにち浴び続けた東京の真夏の光が体内に蓄熱されたまま、白昼夢のなかにいるようだった。まだ醒めない。