Ryoji Ikeda / Merzbow

池田亮司Merzbowのライブのニュースに速攻チケ取ったところ、やはり即ソールドアウト。会場はシネマライズ跡にオープンしたwww-x。行く前にブックセンターに寄ろうとしてたけど、ああもう無いんだって思い出してスペイン坂の階段登りきったら、辺りは真っ暗で。工事用柵に囲われたパルコの灯りがまるまる消えてるから、パート1とパート3の間の道路なんてひっそりと暗くて、でも向こうにネオンが見えて、AKIRAのネオ東京な雰囲気だった。

www-xは非常階段から4階に上がったところが入口で、バーカウンターになる。ここからフロアへは下に降りるのだけど、この階段は元の意匠を残してあり、ポストモダン建築なアレがまた廃墟っぽいから、ライズの亡骸みたいで泣けた。

場内は満員で隙間なく、男性が9割で背の高い人に囲まれて、男性専用車両に入ってしまったよう。

先攻はメルツバウ。暗闇に後光が輝くものの、人柱で秋田さんのお姿は見えず。ガッキガッキのハーシュノイズはまるで激しい滝に打たれ続けてるみたいで修行か!でも時折、奥底から暗黒パレードが鳴り響いてきて、ふわ〜〜とうっとりする。轟轟轟痺痺轟轟轟。美しかった……。

続いて久々の池田亮司。随分と攻撃的エンドレスな構成に驚いた。複雑を極めた変則リズムで静寂な間もなく畳み掛けてく。音の粒子が土石流となってガンガン全身に落ちてくる。音圧が左右からバシッバシッと襲ってくるけれど、人柱に阻まれて埋もれてしまいヌケが無く、矢継ぎ早に来るばかりで後半疲れてしまった……。スクリーンは上3分の1しか見えず、もうすこし人が少なく広めの空間で、全身で堪能したかった。

終わって帰ろうとしたけれど客電がつかず、回りも動かないので身動きできず。か、帰りたい…と思ってたら、なんとアンコール!
池田亮司メルツバウが最後一緒にやったんだよ!んがー!メルツバウ寄りの音メインだったけれど、掛け算が凄い桁弾き出したノイズの砂嵐に全身を覆われて、感激した・・・。

メルツバウはアナログで、池田亮司はデジタルな音だなーと改めて実感。最近は三半規管が弱っているので若干不安はあったけれど、理知的に組み立てられたノイズというのはクリアでリンパが流れる感じ。耳を塞いで帰りたかった。
外へ出て渋谷の街を見下ろすと、辺り一帯の人混みが・・・!ハロウィンの夜だよ!うわーん!トンチキな格好ばかりが溢れかえっていて、どのグループも写真撮りあってて、警官も徒党組んでて、なんなんだこれは・・・。異常事態に吐きそうになりながら、ココロの中でギャーーー!!!と叫び、猛ダッシュで一直線に突破して、駅着いた。まじでゾンビ映画・・・。