3連休日記

3月18日






朝霞市から歩き始めた日。金網に閉ざされた広大な雑木林が続き、陸上自衛隊駐屯地がある風景への違和感を、図書館や野球場などの公共施設やコンビニによって除去されるような日常があった。更に進むと和光市へ、米軍管理の敷地と国や民間企業の研究・研修施設が多い土地である歴史を齧りながら歩く。そこから北上しガクンと急過ぎる坂を下ると東京都練馬区になり、成増まで歩いた。今は都心へのアクセスも良く、あっという間にいつもの活動エリアに戻れるのは、時間軸がなんだか不思議な気分だ。江古田へ移動し焼き菓子屋とレコ屋寄ってからバスで中野、その後高円寺へ。探してるアルバムがあるようなので円盤に行ったけれど見つけられず、代わりに見つけた2枚、とてもよかった。左の盤は今更ながらようやく聴くことが出来た。銀盤に封じ込められた空気が立ち込める。

3月19日

昼はカレー屋さんへ。隣の若い女の子2人組はカレー一皿をシェアし、それぞれでデザートを頼んでいた。デザートも人気の店とはいえ、この食べ方を思いつくのはツワモノだな……。久々に食べたここのカレーは若いヒト向けの味に思えて、歳月を感じてしまった。その後は映画「ひるね姫」を見た。これまでの神山監督ワールドを全部入りしたような内容で、ずっと持ち続けている意志と問題定義に「子供に見せたい映画をつくりたい」という新たな想いが加わって、相変わらずだなあ。夢と現実が行ったり来たりする物語は数々のアイデアを無茶を承知でまとめこんでいて、アニメーションだから可能な世界観。
そして夜はライブ。

3月20日

初めて伺う期限限定な珈琲屋さんへ。コーノ式で3回に分けて抽出するというのが斬新且つ納得なお話し、しっかりしているけれどすっきり柔らかな味わいだった。下北に行くと閉店した薬屋の後はまた薬屋だった。ユニオン寄ると、☆野源の旧譜初回盤が軒並みエゲツない販売価格になっており、ほんと、CDって株券……。今週のサーストンとチャールズ・ヘイワードの来日公演、またしてもvinyl商法勃発でいったいなんなんだ。