3guitar feedback heaven

3月19日 渋谷LUSHにて。”nijinohoshi 8 帰還波 《3guitar feedback heaven》”タイトルどおりの内容で、feeeeeeeeedback&noiiiiiiiiiiiise……!!!な3時間半強、天国だったり地獄だったり翻っていた。
ヤマジカズヒデ山本精一、マヒトゥ・ザ・ピーポーの3人が、2人づつ交互に組み合いステージに上がる構成で、ギターが鳴り続けて気持ち良いなあと半ば意識を失っていたらふっと唄が呟かれる流れがよかった。ノイズのなかで囁かれたメロディはフォークであり歌謡曲であり、エフェクターで埋め尽くされても「根っこのメロディ」があってこそで、この3人が共通する音の原風景があるように思えた。
マヒトさんとの「blue bus」には大地を湿らすような慈愛に満ちていたし(ヤマジさんから慈愛て!)、「Pablo Picasso」のカバーは重く重く低く低く、ポエトリーリーディングのようでかっこよかった。
2人同士ではギターと唄による双方のfeedbackの試みが感じられたけれど、最後のセッションでは交感が無く、3者3様の轟音が冗長に渦巻いたように思えたのは、疲れてしまって私の受信能力が落ちたからかもしれない。ヤマジさんは双方の出方を探りつつ自身の音を丁寧に繰り出し、精一さんの動じ無い音裁きに、マヒトさんは若さゆえのやんちゃぶり。インプロとしてこういうのもありなのかもしれないけど。
とはいえ絶え間なく音の波動が降り注いだのに耳の違和感がまるでなく、古い鼓膜が剥がれて新しくなったようだった。