【2017年】
12月29日
ひとりディ。西の街で焼き菓子を幾つも買い込み、餡こを買い、珈琲を飲んだ。すこし冷たい壁に頭を付けて聴くビターなブルーズは珈琲とともにお腹の中に落ちた。店内に喋り声の大きな方もいなくて、レコードのガリガリとした音と店内の音が自然なバランスでいい空間だったなあ。もう1軒ではカフェオレを飲みながら今年見たライブの話しなどをした。そんななかで掛かった曲に痺れて「これ誰の曲ですか」と聞くと、「ヨラテンゴですよ」と見せられたジャケに、
- アーティスト: Yo La Tengo
- 出版社/メーカー: Matador Records
- 発売日: 2009/09/08
- メディア: CD
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こういう展開の曲にはつくづく抗えない。このライブの映像、前に見て感激したやつだった。ここでも書いたはず。夕焼けきれい。ターミナル駅に出て洗顔石鹸を買って外へ出るともう暗かった。でも寒くはないからそのまま歩いた。空気のひいやりさが頬に気持ちよかった。家の近くのスーパーに寄り、大根と牛蒡を細かく刻んで入れたお雑炊を食べた。
12月30日
下北へ。北口市場は更地になりつつあるなかにぽつんと残っている店舗があり、工事用柵に囲われて、なかなかにストレンジな光景。
数ヶ月ぶりに茄子なカレー屋。久々だった前回は、入口横のガラス窓に「ゴシックなフォント」で店名が入っていたり、スツールにミナ ペルホネンが使われていたり、「曽我部なチョイス的グッズ」が無くなって、今の若者風味を感じたから、あれ?と思った。その後店主さんが引退し、スタッフが引き継いだことを知った。前回よりも更に改装が進み、壁面はムラ塗りのグレーで照明や椅子等も一掃、大きなカセットデッキとカセットテープが並んでいる。そして入口横にはデカいマッキントッシュのスピーカとアンプ、こんな高級なもの一体どうして入手したの。。。鳴っていたのは荒井由実だった。ナルホド「今の若者」なスタイリッシュな雰囲気。確かに90年開店で、80年代後半〜90年代初頭のゆるい雰囲気で、若者は古く感じるのだろう。店内の様子の変化は、ショップインテリアの流行の変遷がわかりやすく出ていて面白い。何かで取り上げられないかしら。前店主から引き継いだ若い店主はカレーはあくまでもそのままに、店を自分の色にしていく様子がいいなあ。高齢化で閉店が進む昨今、ひとつの好例では。カレーは茄子がちと固めだったけど、ルーはやっぱりここらしい味だった。 http://localdata.jp/info.php?type=article&id=A0000039&detail=true
その後ちょっと高級なスーパーへ。近所の日常使いのスーパーでは芹がなかなか売っていないのだけど、やっと見つけた……。丸餅と柚子、伊達巻も購入。
31日
朝はトーストに粒たっぷりの栗ジャムを載せて珈琲を飲んだ。昨日の買い物に加え、既にかまぼこ(赤巻/昆布巻)・大福茶・かぶら寿司は購入済。なますとたたき牛蒡と蓮根煮くらいはつくって、レンジフードの掃除をして。あとは買い込んだ焼き菓子食べながら、今年買った音盤聴きながら、まとめを書く一日。空はどんより。夜は伊勢うどん。音楽聴きながら、音を消して紅白を眺めると、司会進行で必ず映るように配慮されているイッセー高橋の表情がずっと角度と口元なので、ああこのヒトはこの場での自分の役割を演じているからなのかねえと遠い目。そして何故かこのタイミングで、口唇ヘルペス再発のサインが・・・むずむずピリピリする・・・マズイ。薬を塗る。11時半を過ぎてY氏がもう眠い眠いと言い出し、2人で布団の用意をしている間に年が明けた。やはり美しく納まらなかった2017年よ・・・
【2018年】
1月1日
のそのそと起床。例年通り、「鰹節の出汁に醤油・丸餅・刻んだ芹と柚子」の雑煮とかぶら寿しで食べ初め。カジくんのオーディナリーミュージック聴きながら暫しゆっくり。アッパーな感じなのかな?と想像してたら、1曲めからまさかのジャンヌ・モロー「つむじ風」で始まり、追悼気分から、パイドパイパー的選曲多めで、わーこう来たか、あらこの曲が、と素敵な流れで2018年が気持ちよく始まりました。今年もたくさんのいい音楽を見つけて聴いていきたい。それから近所の氏神様へ初詣して、歩き始めた。毎年恒例の元旦散歩は、人がいない静かな住宅街がいつもなのに、例年よりも人出が多い印象で、大行列の神社もあった。ぐるりと回って5,6キロは歩いただろうか、お腹空いてきたねと、近所の和菓子屋でお赤飯と花びら餅を買って帰宅。この1ヶ月の懸念”シャツ2枚のボタン付け”を漸く完了。よかったよかった(裁縫苦手)。