街をゆく

東京から西へ、東海道新幹線からの車窓風景は毎度楽しい。巨大都市〜郊外〜地方都市〜郊外〜巨大都市の繰り返しのなかの駅前の佇まい、企業の看板、家々の点在したり集結したりの連なり、マンションと公団、工場のカタチ、送電線のライン、、

写真がちっこいですがいつも気になるのは、とある小高い斜面に家が密集してる住宅地で、こういうカタマリには私は住めないナアと思ってしまう。
三島駅の向こうの煙突がピコリと立ち管がうねる化学工場とその背後にどーんと立ち誇る富士山、どっちもカッコイイ超人工と超自然の対比が見事に美しくって、今回のような澄んだ青空だと更に美しくってタマラナイ。

(2本の煙突の間に富士山を入れるつもりだったのに・・・)

さて先週末の連休は実家に帰ったのだけれども寒い地域なので大層着込んで向かったところやはり雪が降る寒さだった。しかし水分をかなり含んだやわらかい雪はさららと地面に薄く積もる程度で夕方になると止んでしまい、暗い空から青空が覗いてきた。

駅から続く商店街は人通りが少なくシャッターが閉まった店が多く並ぶどこでもお馴染みになってしまった状況だ。それでもうわあという寂しさをさほど感じないのは地元贔屓があるかもしれない。高校を卒業したら東京へ行くことが当たり前にここを出た私であるけれど、郷土愛ということだろか。
CDを取り寄せてよく買っていた店はCD販売を辞め楽器販売と貸しスタジオになっていたし、本屋も洋品店もスーパーもなくなって、昔も今も変わらないのは仏壇屋だけだったのがおかしくも悲しかった。

郊外を車で走り立ち寄ったショッピングモール、巨大な駐車場をぐるりと囲むのは「紳士服・生活雑貨・100均・本屋・DVDレンタル・美容院・ファミレス・焼肉・ミスド」。休日家族揃って車でやってきてそれぞれにそれぞれの店で買い物をして食事をして帰りにドーナツ買って帰るって姿が想像しなくても浮かんでくる。すごいな。
ここは地元を出た後に出来たので私にはちょっとしたアウェイ感があるのだけど、住んでたらよく行っていることだろうな。例えば本屋、今売れてるものが満遍なく並ぶ広い店内はその在庫数と時折こんなものがというロングテールな発見もあることだし、商店街の小さな本屋よりもここで本を買うことだろう、「○○さんちの娘さん」なんてこと言われることもないしね。DVD借りて本買ってドーナツとコーヒー、完璧だ。

次の日は近隣をドライブ、雪が残るなか静かに佇む寺の幽玄な様。


東京に戻ったらこっちもとんでもない寒さでびっくりした。

所用で東京 西の郊外へ。いわゆるニュータウンの走りというところ。

駅を降りるとタイル舗装の散歩道、周囲にデパートや外食産業が並び、その先にアミューズメントスポット、キティちゃんが住む町というキャッチフレーズの割りには地味ではあるけどもこの風景はつくりものというかなんともファンタジーに満ちていて、地元の郊外店を思い出しながらこういう町に住んでたらこれが私たちのリアルなんだよなあとかなんとか思いながら歩いていると広場があって、寒い中子供たちが凧揚げをしていた。いつの時代も1月は子供は凧揚げするのだな。昔小学校の校庭で上げたゲイラーカイト、うまく上がらなかったなあ。


散策ネタばかり続いてますがそろそろ別の話題を・・・