TEENGENERATEの映画「GET ACTION!!」を見て、静岡市のレコ屋に行って来た。

TEENGENERATEのドキュメンタリー映画が製作され、監督が「シアターN」の支配人だった近藤順也氏ということに驚き、コレは楽しみ&応援したいよ!と思っていたけれど、ほんっと面白かった。
彼らが活動した93年から95年末という時代を今振り返ると、日本のロックシーンにおいては過渡期であったように思う。日本じゃやりにくいとアメリカに渡り、結果「年間海外ツアーおよそ80本、総制作楽曲73曲、世界10か国から音源発売」ってスゴい!勿論音自体がカッコイイということもあるけれど、英語が喋れて、ユーモアセンスに溢れてた切り返しが出来たり、コミュニケーション能力に優れていたことも大きかったのではなかろうか。
当時のライブ映像や写真がとにかく盛りだくさんで、よくぞ撮っていたなあ&残っていたなあ。生きた資料として素晴らしいし、バンドはこういう記録(セットリストとかも)をきちんと残しておいたほうが絶対良いねえ。アナログな時代だからこそ残っていたの、かもしれない。

作中の関係者インタビューで「あのころはネットは一般的に普及していないし、みんなレコード屋に行って、新しいものを知った」というような話があったけれど、ほんとにそうだった。街へ出て、レコ屋に行って、新譜に出逢ってライブやクラブのチラシを貰って。ライブのチラシだって、いかにも切り貼りの版下ってつくりで泣けてくる……。
そういう90年代初頭の東京のロックシーンの一部を切り取った記録映像としても価値のある映画だった。
中盤、兄弟が地元の静岡で記憶を辿ってライブハウス(があった場所)やレコード屋を巡る場面がある。それがすっごく良くって!レコ屋のおじさんや先生との会話から立ち上がってくる高校生活!!!あー静岡いいなー静岡のレコ屋行きたいなー。そういや静岡おでん食べてみたいなー。「しょんないTV」のおかげで親近感あるしねえ。静岡行ってみたいなあ。


で、行ってきました。静岡市!!!!!
通り過ぎるばかりだったので今回初上陸です!

東京から新幹線のひかりでたった1時間!近い!
まずは静岡といえば、すみや!

どーん。

「sound kitchen」という中古盤屋を併設。60〜70年代ロック・ジャズ・クラシックの品揃え。年配の男性が何人かいて地道に人気の印象。

こんな小冊子が置いてあり手に取りました。30Pものボリュームで読み応えタップリ。毎号お題に合わせてコラムが綴られる構成で、今回は「Lost & Found」、締め切りが年始だったようで大瀧詠一氏の話題が多かった。DTPバリバリなイマドキなつくりじゃないのも嬉しい。そんなすみやがツタヤに吸収されていたことを知らなかったのですが、「TSUTAYA すみや静岡本店」がこの店の近くにある再開発ビルについ先日移転オープンしたそうで、ちょうど通りかかりました。


カフェもあるオシャレな店内。従来はCD/DVD販売で新たに本と雑貨、そしてカフェを併設。これからこんな形態が増えるのかもしれません。


次はこちら

「GOOD TIMIN'RECORDS」はレア盤中心ですごい品揃え。店主のおじさんは創業時のhi-fiレコードにもいた方だそう。「静岡市内もかつてはレコード店が14ほどあった」ということで随分減ってしまったのだなあ。。。そんななか、昔も今も素晴らしい音盤を仕入れて常連のお客さんに喜んでもらうことを続けておられて、強い音楽愛あってこそのお店でした。時々郵便で「新入荷通信」を発送しているそうで、我が家にも送っていただくことになりました。楽しみです。



続いてこちら「 CORNERSHOP」は80年代以降のロック中心、小さな店内にビッシリ。心の中でウキャー!とはしゃぎながらレコード見ました。20歳そこそこの、ニットキャップ被った若い男の子がゴッソリ買っていったのが印象的。

買った盤ちらり。Jonathan Richimanと思いきや、ウエザープロフェッツの人たちがやってるRockingbirdsの「Jonathan Jonathan」というタイトルの12インチ。このセンスってばサイコーで、これこそ盤で持っていたいってヤツを静岡で手に入れるコトが出来て嬉しい。


で、結局「GET ACTION!!」に出て来たレコ屋はわからず仕舞いで・・・(えー、そんなオチ!)あれは静岡市内じゃないのかしらん。「GOOD TIMIN'RECORDS」のかたが静岡にもう1店舗あったんだけどちょっと前に郊外の自宅内に移転して不定休営業だって言ってたんだけど、そこでもなさそうだしねえ。

まあとにかく、静岡チョット旅は楽しかったです。市内散策の記録はまた次回に。