土日月をひとまとめ

土曜日。ICCにて開催中の「君の身体を変換してみよ」展に行く。佐藤雅彦さんによる"人間にそなわっている生得的な感覚や志向性をテーマにした展覧会"(公式サイトより)。PCでつくられたテクノロジーを使って身体の感覚を再認識させてくれます。佐藤さんらしい「スッキリとしたかわいらしさ」満載で、とても楽しい。このかたの"ごにょごにょとしたものをふあっと浮き上がらせる"「品の良さ」が大好きです。岩井俊雄さんにも同様のことを感じます。

外へ出ると雨がどしゃどしゃ降ってきて立ち往生。夜は花火を見に行く予定だったのでガッカリする。とりあえず渋谷へ移動、HMVへ行く。ひとしきり見て外へ出るとやんでいた。ヨカッター!
移動し河原へ出るとちょうど夕暮れ。

空と雲とひかりのバランスの変化がとても美しくて、これを見ただけでも充分嬉しかった。

花火があがるたび、まわりの見知らぬひとたちと声を合わせてわあわあ言い合う。

1時間ほどの花火を見終わり上空にはまるい月。ああ今年の夏が終わった・・・と切なくなった。線香花火がしゅわしゅわと弾けてぽつんと落ちたみたいだ。帰りに蕎麦を食べた。


日曜日。涼しい。風の感触が夏じゃない。昨晩思った通りにほんとに今年の夏が終わったみたいだ。
北へ。住んでいないのにわたしたちは下北へ行き過ぎる。下北ポイントカードがあったらいいのになー。
南口商店街を進みレコファンの先のY字路になったとこ、「あーココねぎっちょが唄ってるトコだねえ」と予告で見た映画DMCの1シーンを思い出す。



そういえばこのあいだ女子高生が「松ケンの歌、"甘い甘い〜"とか言ってキモいよねー」と言っていて驚いた!松ケンくんの演技が良いのはモチロンですが、あのひどすぎる断片をああまで完成度高い曲に仕上げながらも「キモい」と一掃されたカジ君、あなたは偉いです。(なんだかここにきてカジ君再認識の嵐が感じられる今日このごろ)
カジ君セレクトの渋谷系コンピは欲しいと一瞬思ったけど、ウチでそのまんまつくれるじゃん・・・と手を引きました。トラットリア様々ですけど、以前出たアレよりもリスナー意識に近くて良いです。さすがだね。

ひとやすみしようと喫茶店へ。渋谷系ならば"T"ですが、今日はポスト渋谷系な"O"へ行く。
外を眺めてたら雨が降ってきた。しかし今日はどうやら「下北 阿波踊り大会」らしい。長年下北へ来ているケドそんな祭りあるの知りませんでした。


月曜日。やっぱり夏は終わらない。暑い。
仕事でお台場へ行く。

夏休み中なのでデートしてる若者や家族連れが多い。お台場といえばの商業施設に並んで高層マンションがにょきにょき立っている。民間のもあるし都営住宅もあるんだけど、どうにも人が住んでいる空気感がまるでない。匂いがない。ベランダには布団や洗濯物が干してあるんだけど、小道具のような気がしてくる。異空間。
ここに住むのはどんな観点なのかしらと思ったのだけど、友達が言ってた彼の話を思い出した。そのひとは「お台場に住みたい」らしい。どうしてかというと、「日常の仕事と完全に切り離された世界だから」とのこと。ひとそれぞれだなあ。日常って生活って暮らすっていったいなんなのかしら。