パリ→インド→パリの旅

目黒シネマにて「目黒から世界へ」をテーマに世界を巡る映画を上映する企画のひとつ。
●パリ、恋人たちの2日間
冒頭ガーリーな映画だわあと思いきや、これでもかとぶちまけてくれる小粋でスノッブで下ネタ満載、ハイテンションでエンドレスな会話劇は日によっては疲れたかもだけど(イヤでもあのヒトが思い浮かぶヨねえ・・・)今日はフルスロットルで楽しみました。(よかったよかった)狂乱と狂騒のあとのしゅんとした寂しさがまた良い。にしてもあのエキセントリック不思議ちゃんは何故に今まで表沙汰にならなかったのか。。。ああジュリー・デルピーってば怖すぎる(いろんな意味で)!そんで脚本・製作・編集・主演・音楽までこなすんだもんねえ。隠せない”でっぷり感”にはちょっと驚いたけど、黒ブチ眼鏡のもっさり感にズギューン!かわいいなあ。
エンディングのNouvelle Vagueとの曲がまた素敵。


ダージリン急行
前回見たときに感じた「単に「セレブな西洋人」として鼻につい」た象徴であるバッグも今はさすがにギャグの小道具に見えたのであった、あのてんこもり加減。でもやっぱり「逃避としての異国」の描写がかもめ食堂でのフィンランドに通じるものがあるというか、figaro japon voyage的な、インテリアとしての「インド」(とか「北欧」とか)に思えるんだよねえ。。や、だからこそ「3バカ兄弟の心の旅」なわけでありだからこそウェス・アンダーソンなんだけど。
前回の感想→「ダージリン急行


こちらはユーロで公開したとき見逃していたので、三軒茶屋中央劇場にて。上2本にうまく繋がりマスな。
モンテーニュ通りのカフェ
カフェを舞台に交錯する人々の、世代ごとに世代ならではの悩みを抱えた生活から滲み出るストーリー、フランス映画ならではの人情劇場といった具合でいい映画でした。監督は「ブッシュドノエル」のダニエル・トンプソンということでなるほど。

狂言まわしとなるカフェの給仕を演じるセシル・ドゥ・フランスのかわいさったら!すらっとやせぎすでキラキラなベリーショートにくるくるまわる瞳とくいっとあがる唇が印象的で、こういうおんなのこは大好き!
そして女優役のヴァレリー・ルメルシェ!このひとのコメディエンヌっぷりはまことにすばらしすぎる。前にフランス映画祭でお姿を拝見したときはスラリと美しかったのだけど、今回は役柄に合わせて「おばさん」な体型で切なさを感じさせる笑いを誘ってくれて拍手喝采、素敵!