ウルトラミラクルラブストーリー

ゾミゾミしてパーン!と放り投げられた前作同様*1「ザラザラとした感触」を持ちながら、松山ケンイチの魅力によって一切合切ハジケ飛んじゃう!この人が演じたからこそ、こうまでキラキラしてるんだろうなあ。
凶暴で奇天烈な内容は、松ケンを始めとする役者陣のおかげでマガマガしくならない。
やっぱり喉越しは悪いけど、不思議な爽快感がある。ドクターペッパーみたいな?
"常識を逸脱した"物語なのに見事に"映画的なショット*2"(エラそーな言い方ですんません)が綴られていて、用意周到に奇跡的。

ウルトラミラクルラブストーリー オリジナル・サウンドトラック

ウルトラミラクルラブストーリー オリジナル・サウンドトラック

サントラも素晴らしくって、大友良英によるギターにおなじみのメンツの笙やサインウェイヴなどが囁き合うノイズは不穏さと穏やかさとを漂わせ、映像を肉付けする。そしてラスト、スパッとジャンプして、100sの唄はノウヤクシャワーのように降り注ぐ。
好きだということ、生と死、光と闇、根底はめちゃくちゃシンプルな話なんだよねえ。「陽人、せんせい、スキー!」…って、あれ?
青森ロケであるこの出演を「カシオペア乗車」を条件にした原田芳雄*3は鬼。。。

*1:ジャーマン+雨」→http://d.hatena.ne.jp/mikk/20071221/p1

*2:ヘリコプターにベトナムを想起したり、真昼の緑輝く山並みや若者がハシャグ花火が見える田んぼ沿い夜の道とか、袋の上をぴょんぴょん飛ぶとか、何度もオオーー!と痺れた

*3:タモリ倶楽部にて、実現したその道中を嬉々として報告。映画のスタッフさんのチケ争奪裏話に泣けたよ…