猪熊弦一郎の絵は昔から好きで、10年前くらいに初めて丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館へ行ったときには、踊るように見た。そしてからだのなかイッパイイッパイに、吸い込んだ。まるしかく。色。顔。猫。
オペラシティで開催中の今回の個展は彼ならではのテーマに沿って展開されているけれど、そもそもが谷川俊太郎による文で始まる絵本『いのくまさん』が発端となったとのことで、まるで絵本のなかから飛び出したような感じ。いや、私が絵本の中に飛び込んだのかもしれない。
- 作者: 谷川俊太郎,杉浦範茂,丸亀市猪熊弦一郎現代美術館,猪熊弦一郎現代美術館=,財団法人ミモカ美術振興財団,猪熊弦一郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/02/15
- メディア: 大型本
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鳥と猫コーナーには降参で、そのかたちいろ表情のひとつひとつが実にかわいらしくって、ジタバタしてしまう。
そうそうそれと、子供の頃の絵や、メモ帳なんかにさらさらっと描かれた落書きみたいなのが見れたことが嬉しい。くふくふ笑っちゃった。
見終わて出てくる人はみんな、笑顔なんじゃないかなあ。きっと。