ことしのおわりに

さて大晦日です。
29〜30日に「12月のお散歩記録」や「あぶないコレクションその3」、そして「2010年ヨカッタ音・映画・展覧会」などズラズラ挙げてますので、気が向いたら読んでいただければ嬉しいです。


↑年末に買い込んだ各地名産のうどん・そば。

わーいわーい。


今年も心に残る作品や感銘する言葉に幾つも出会えた。しかし「経済論理」や「”文化的”論客」の前に呆然とうなだれ、哀しんだり、沸き立つ輪を遠くから見つめることも多かった。
昔も今も、宣伝という名のコミュニケーションが必要で、「最新の仕掛け」に長けていないとダメなんだろうし、作り手も売り手も買い手も誰もが言葉巧みにカテゴライズし「キャッチフレーズ」を出して、「拡散」していけばOKなんだろう。人付き合いやアピールがうまい人は行動力あるから「最新の仕掛け」も使いこなし人気を生み出せるのだし、人気を生み出すために「最新の仕掛け」を使いこなす人もいるだろう。それはひとつの「正解」であるけれど、みんながそうでなければならないのだろうか?
いいや、そんなやり方でなくても「届く」のだ。

直に声が届く距離だけでも続けることが出来る、それが今、これからなんだ。地道に、声は小さくとも、誠実にやっている方々もたくさんいるのだから、それでいいのだ。私はその声を「拡声器」に載せるつもりはないのです(これはすべての作り手や個人商店に対していえること)。

これも旅先で出逢った音盤でした。

ぼんやりと、でも意識の芯はくっきりと保ちながらみみをすます、という感覚を忘れずにこころに留めて。

今年一年もありがとうございました。よいお年をお迎えください。