坂道をのぼってくだって

今日もまた列車に乗って西の街、駅には商業施設があり、改札を出て歩き始め幹線道路を超えるとすっかり住宅街。上り坂に沿って連なる住宅の奥は急な傾斜になっていて、雪の残る階段に沿ってまた住宅がある。

古い平屋建てがぽつんと、またぽつんと佇み、こんな看板があったり!!

道の両側は小山になって樹々が見える。ああ、ここは山と山の間の筋なのだな、人々の暮らしを繋いできた街道なのだな、、、ふっとかつての人々の往来が浮かんでくる。

分かれ道、更なる坂を進んでみる。路面は凍ってツルツル、隙間を見つけてなんとか上る。途中、下ってきた人と道を譲り合う。坂を上がりきると給水塔と団地が見えた。小高くなった丘全体が団地となり、ずうっと住棟が広がっている。この辺りには学校や保育園、そして今は使われていない小屋があり「郵便集配所」と記されていた。昔はここで仕分け、団地内へ配達していたのだろうか。
山を切り開いて造成された土地をうまく利用し樹々も豊かに残っている。ずらりと棟が続いているけれど、隣り合う2つが少し”くの字型”で繋がり、傾斜した敷地に広く間を取りながらちょっとづつずれて配置されているので、画一的ではないリズムを感じる。

閉鎖された区域の奥に、山の背に沿うように段々になって建つ棟が見えた。


ぐるりと回ってゆくとこんな滑り台、この団地が出来た年に宇宙船が月に到達したことに因んだものらしい。


ねこがいましたよ。

また山筋を登るように歩くと開けた場所が。

雪の跡が日の光の美しさを更に引き立て輝いている。

隅っこにもぐらとかえるが隠れてた。

雪だるまもいました。

見下ろすと向こうに白の冠をまとった家々が見えた。

”この山”を下りて、あちらに行ってみよう。

道がまっすぐに続いていて、あの先には何があるのだろうとずっと歩いてみたくなる。

家々が建ち並ぶ広い碁盤の角に行き着き、急な階段を下ると

いきなり里山となった。世界が変わってぽかん、としてしまう。

コワいぐらい急激に落ちていくような坂をコワゴワ下る。

唐突に住宅地。奥の家が寂しげ。

坂の途中には神社や沢があり、家々のあいだにマンションが増え始め、下りきったところに幹線道路があり渡るとそこは駅だった。