「日本の民家一九五五年」「アントニオ・カルロス・ジョビン」

土曜日。風も強いし花粉もスゴいから散歩じゃなくてインドアにという話しになって、炒飯食べてからパナソニック汐留ミュージアムで「日本の民家一九五五年―二川幸夫・建築写真の原点―」を見た。
『本展は1955年にさかのぼって、若き日の二川幸夫がとらえた貴重な民家の姿、そして日本人の本来の逞しさとしなやかさを、選び抜いた約70点の作品にご覧いただきます』と概要に書かれていたとおり、地域別にまとめられたことで土地土地の特徴が浮かびあがっていた。狭く小さな国土とはいえ日本は四季折々豊かな自然が暮らしの中に息づき、それと共に生きてきたのだな。日本人の品性と逞しさが同居する美しい写真。ただ会場構成にも気を使っていたのはわかるけれど、逆に見にくくなり煩わしかった。山の合間を縫うように歩きながら家屋を見る、というコンセプトなのかなあと思うのだけど、、、。それと案外展示数が少なくて、見応えに欠けてしまった。

珈琲飲んで銀座を縦断、有楽町駅前へ。元有楽町そごうの上階、角川シネマにて「アントニオ・カルロス・ジョビン」を見た。映画を見ることになって結局選ばれたこの作品にちと不満だったのだけど(よのすけとかじゃんごとか見たいの他にあったからさー)、見てよかったです。
ロビーのポスターに「日本語字幕無し」と書いてあり、げ、マズイ…でもまあ唄だけ堪能出来ればいいかと思っていたら、マジで「唄しか無かった」…。ジョビンさん本人は勿論、数多のカバー曲のライブ演奏のハイライトが切れ間なく次々と流れていく構成。最初「YouTubeと変わんないじゃん」て思ったんだけど、ところがですよ、唄自体が素晴らしいのでそんなこと気にならずに引き込まれてしまう。編集がよいのだなあ。それに普段PCの小さい画面で見慣れているだけに、大きなスクリーンだとやっぱり受け取り方が違う!
とにかくたくさんのミュージシャンが登場するけれど、とりわけ素晴らしかったのはエリス・レジーナとデュエットする「3月の水」。満ち溢れる多幸感といったら…!レコーディング風景のようでただマイクを介してラフに2人が唄っているだけなのに瑞々しくて、唄声を交わし合うことで生まれる喜びが伝わってくる。時が止まったかのようだった。ジョビンさんはほんとうに嬉しそうだし、エリス・レジーナはタバコを手にしつつ伸びやかに唄う、、、。

今回の上映は「大人の音楽映画祭」という特集に合わせていて、場所柄を反映させたようなラインナップでちとモヤモヤするけどまあそれは良し。平日夜(昼間もおさぼりさんがいるはず…)は盛り上がっているといいなあ。



日曜日。台東区三ノ輪〜入谷〜かっぱ橋御徒町ブライアン・イーノデヴィッド・バーンが流れるおもちゃ箱に遭遇したり。猫も方々に。この界隈はマンション増えたなあと思いながら歩いた。建築待ちのコインパーキングも多いし、古い長屋のように連なる店舗に建築予定の看板付いてたり、「閉店しました」って貼り紙あったり。それにしてもこんなに建ってて回収する見込みあるのか、それだけ需要あるのかなーと不思議でならないのだけど。
夜はライブを見ました。感想は後日。