雨の日曜日

雨降りの休日の朝の音楽はヴェルヴェッツの1stで、高校のときバイトしてたレンタル店の、暇過ぎる日曜の朝によく聴いてたのを思い出す。
昼はおでんを食べに行った。古い店でしっとりといい佇まい。カウンター席から見える四角い鍋は黒光りして年季が入っている。大根、卵に焼豆腐。蕗につみれに海老団子。はんぺんにちくわぶもね。長年継ぎ足されてきた出汁が染みてて、ああ美味しい。心に染みる寒さに染みる。
それからヴェーラでルノアールの「浜辺の女」、よくわからん凄みが立ち上がってくるような異様な映画だったなあ。各場面の佇まいにゾッとした。揺れる大海原の対決に燃える家屋が鮮烈だった。今も脳裏に焼き付いているシーンがいくつも。


すっかり夜になって新代田feverへ。ヤマジさんとショーキチさんが一緒にやるなんて。
まず1曲目がッ!まさかのメリチェン「reverence」でもう、一気にカーッとなってグルグルしてしまった。ノンストップで続く次曲は…ドアーズの「break on through」! シューで90年代縛りと思ってたのでコレ?!って驚いたけど、この流れはめちゃめちゃアリ!カッコヨカッター。そしてMC、進行役はやはりなショーキチさん。手慣れた流暢なトークはサスガ納得。。。そのあとはRIDEの「dreams burn down」・・・!!!イントロでスイッチ入って、ざぶんと海に飛び込んで。今度はマイブラの「only shallow」! おおおおおおおお!ああもうありがとうありがとうありがとう(エンドレス)
今回の演奏は若きリズム隊の上で、楽曲そのものが今のこのふたりから鳴っていた。ギターワークの妙が立つのでもなく、タフに楽曲の良さを伝えてくれた。意味ありげでテンプレな装飾も付かず、意味性が拡大したシューゲイザーというものも存在せず、だからだろうか、私は我が身に染み付いた思い出含みのアオさとも切り離された感覚になった。最後は今回のイベント主であるcruyffの曲、今回の楽曲のあとに聴くと、これこそ「いわゆるシューゲイザー」な楽曲ダナーって思えるのでした。