かつての面影残る寺町 烏山

2月始めのお散歩のお話。
世田谷区の烏山辺りは寺町であり、wikiによると「1923年の関東大震災の後、下町(浅草・築地・本所等)で焼け出された22の寺院が集団移転したものが始まり」で、地図を見ると卍マークがびっしり並ぶ一角がある。きょうはこの辺りを歩いてみようと、京王線千歳烏山駅で下車。駅前商店街を超え、住宅が並ぶ通りを歩き中央自動車道を超え、ちょっと遠くに来たな感が出たところ。

農業を営んでいた旧家の立派な屋敷林を保全し市民緑地として開放されています。

白菜を品種改良し連作可能になったそう。






広い庭園は光が差し込んで気持ちがよい。
思わずふあぁあと声が出た。

向かいの高層マンションが不思議な出立ち。怪獣のようだ。

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庭園を出てバス通りを歩んでいくと、次第に空き地が多くなる。農地として使用されているところもあるけれど、徐々に建て売り住宅に変わっている感じ。



お寺が立ち並ぶ通りになった。一番最初に入ったお寺には池があった。

赤いお堂がまぶしい。

鳥と亀が仲良く並んでる。
次に入ったお寺には邸宅があった。


なんて美しい・・・!惚れ惚れしてしまう。しかし何故お寺にお屋敷?と思っていたら、烏山に移転した際にお堂もなかったことから檀家さんに紹介され譲り受けたのが、当時麻布にあった「鍋島家の建物」だったそう。しかも詳細不明のまま最近になって、区の調査で判明したのだと云う。こんな経緯から逆に良い状態で保存されてきたのかもしれません。

寺をいくつか巡ってチトカラ駅前へ戻り、南東へ歩んでいく。

団地の角のカワイイ交番。

ガスタンクは異質な存在感。

芦花公園では50〜70代くらいのひとたちがフォークソング合唱大会を繰り広げていた。今いつの時代・・・

環八を渡って暫く進むと、烏山川緑道になる。

案内板を読むと「高源寺の池を水源として…」って書いてあって、ええっ!それってさっき立ち寄ったお寺の池じゃんか!てことは今まさに水路を辿ってきたわけだ。そのまま緑道に沿って歩いて行き、経堂に到着。今日の散策はここまで。