横浜から郊外へ

横浜へ。電車を反対方向に、ちょっと長く乗るだけなのにお出掛け気分を感じる。中華街で点心を食べて、ぎゅっと詰まった街を出て、通りを歩く。広々とした大通り、緑も近代建築も多いから目に楽しく気持ちが良いなあ。高層ビルの角を曲がったら、一階に別棟が付いていた。


「現存する横浜最古の煉瓦造り建築」だそう。

保存のために手を加え、内部は窓から覗くことしかできないけれど煉瓦の色味に歳月を感じることが出来る。

入り口上部に「48番」とマークが。住所標記になるのかな。

●あこがれの「団地」展

横浜都市発展記念館にて”あこがれの「団地」”展を見た。URや私鉄各社、個人蔵の資料(写真、パンフ、図面等)を豊富に揃え、「首都圏と横浜との住宅地としての形成の違い」「私鉄の住宅地開発のあれこれ」など、構成がしっかりしているのでわかりやすくとても見応えがあり、驚きと発見の連続だった。ノスタルジーではないところが良かった。今私たちを取り囲むこの環境が如何に計画され如何に誘導されて作られたのか、主観ではなく客観的に認識することで今後どうあるべきかを考える石になる。「あこがれ」は永久に続かないのだ。

根岸線に乗って

関内駅から根岸線に乗る。あまり乗らない路線の車窓風景は新鮮だ。工場に貨物!線路と平行する高速道路との間には、真新しい狭小住宅の群がある。恐らくは長いこと空き地だったのだろう。街の隙間の未利用地に建売住宅を見かけることがこのところめっきり増えた。それだけ建てれば売れるということなのか、むうう。

横浜シーサイドラインに乗って

新杉田駅で下車してシーサイドラインに乗り換え。初めて乗るの・・・!

開業25周年!調べたら1989年(平成元年)開業なので昨年でしたが、ロゴマークに「80年代後半」を感じさせますな。

波線のこの感じ・・・!

シーサイドライン無人運転です。出発前の先頭から見えるのは建築中のマンション。

左手には港、右手には丘陵が続き、家々が連なっている。

下車して駅入口を出る。

この景色から出発。

幼稚園の壁面に岡本太郎の絵が!


小径の足元、かわいい。

住棟と住棟のあいまに張り巡らされた小径はこの先へと誘ってくれる。


落ち着いたいい表情のある街並みだなあ。


高層の棟が見えたので行ってみると1階は店舗スペースのようだった。

看板を見ると牛乳店、レコード店……案の定シャッターが閉まったままだった。
この棟の向こうへ進むと

ええ?突然広がる水辺に驚いた!この一帯は埋め立てによって整備されており、漁港だったところを敢えて残し公園にしたそう。

うん、海辺っぽい。

日常にこんな絶景があるなんて!

スキップフロア!!!


住棟が並ぶエリアを抜けると秋の雲。


鳩、談笑中。

水面に輝く。


一山越えてまた一山。
この界隈はどことなく昭和な店が残っていた。

ダメー!

一山越えて見上げる山。

ようやく線路脇へ出た。
大型マンションやスーパーが建ち並び、行き交う人々は勿論この街に暮らしていていつもと変わらず歩いている。そんななかにいる自分がなんだか可笑しい。
初めて訪れた見知らぬ街の地形が織り成す風景は、私にとっては非日常で観光客気分があるけれど、暮らす人々の日常に紛れ込むことで、この街の住民になった気分もあるのだ。