姫路といえばモノレール!

旅行で姫路へ行くと云えば、恐らく城を見に行くと思われるかもしれません。しかし私の目的は「モノレール」!それも「跡地」なのです。

姫路市営モノレールは1966年に開催された「姫路大博覧会」会場への輸送機関という名目で、姫路駅〜大将軍駅〜手柄山駅間で開業しました。計画では市内に環状路線を引き、鳥取まで路線を延伸するという壮大過ぎるんじゃナイの……な構想もあったものの、大博覧会終了後は利用者が激減し、たった8年で営業休止、莫大な赤字を残して1979年に正式に廃止された幻のような夢の乗り物なのでした。その「廃線跡」がまだ市内に遺っているのです。

駅を出て近くの交差点で・・・

アレ?煙突? いやいや、チョット、アレは。。。

うおおおおおお。

橋脚のみが残り、まるで建物から元々生えているみたい。




橋脚を辿るようにこの道を進むと・・・


モノレールの軌道が吸い込まれていくこの建物は、 元「大将軍駅」(って名称もどうなの)であり、日本住宅公団(現 UR)の集合住宅なのです。




既に店舗部分は閉鎖されていますが、5階から上の住居部分は今も使用されています。そもそもこの駅は姫路駅から数百メートルと近いので敢えてモノレールを利用する人も少なく、ナント開業2年目に廃止されたそう・・・。


橋脚を更に辿って行くと



うわー。ここにマンション建つのかー・・・


ここから軌道が残ってる!


JRの高架下にモノレール跡・・・



完全にオブジェだ。

だけどここは、こんな風景なんです。


なんかシュール。

何故か正義の味方が・・・。軌道がぐいんとカッコイイ!

んん? あ、あれはナンだ!

というわけで謎の城へ向かってみる。

鶴がお出迎え。

どーーーーん!!!
とはいえ公園内は入れるので進んでみます。


わああ!(コレ、姫路城に喧嘩売ってるのかしら・・・)
この公園は「手柄山」という標高約50メートルの(長野出身の私にとっては「丘」のような)山なのです。

遺跡も見つかっているのですね。

モノレール跡が線になって見える!

慰霊塔の前を通りぐるりと歩いていく、と、

・・・・・!!!!!

これは、

いったい、

なんなの・・・・・!!!

え?

だそうです。。。
昭和の置き土産のようなこの造形!1966年の「姫路大博覧会」に作られたであろうことがよくわかります。
しばし興奮しつつホゲ〜と見とれてしまいました。

遠くから見ても美しい。。。


このまま市内をちょっこり散策。
と、目の前にこんな建物が!

道路が貫通してる!しかも東西にずぅぅぅっと長く続いてる。

1・2階の店舗とその上の住居部分をつなぐ「出っ張り」。この構造は先ほど見た大将軍駅跡住宅に似てる。。。モノレールを延伸する予定で建てられた?



ぽこぽこしてていい形。

小学校の合言葉「み・そ・あ・じ」

公園入口でうなだれる悲しげな紅い馬。

ろ、老人限定?

季節柄。

お菊神社!播州皿屋敷のお菊が参詣していたらしい。

こんな町名が!

この急な階段を上がると




近代化産業遺産の男山配水池。
市内を一望できます。

一山下ったところにこんな水道施設も見えました。

洒落た造形だなあ。


いい佇まいの喫茶店

この界隈は魚屋に八百屋など、市場だったみたい。



街中にモノレール跡?って辿っていった旅もまた楽しい。