国会議事堂前駅から渋谷駅まで

4月中旬の土曜日。国会議事堂前駅で下車して溜池飯倉六本木西麻布青山表参道渋谷駅まで歩いた。風は強いけれど晴れて暖かな始まりだった。
国会議事堂前駅を出ると首相官邸で、物々しい警備をくぐって急な坂道を下る。溜池を過ぎて葉桜が並ぶ坂を上るとアークヒルズ


記念植樹の桜は満開。広場ではファーマーズマーケット開催中。この手のイベントはすっかりフォーマット化されたけれど、イマドキのオシャレっぽさよりも特産品販売なノリが目立ち、編集の手腕が問われるなあと思っていたら、老人ホームのワゴン車が入り口に止まり、中から品の良いご婦人たちが出てきた。どうやらこのマーケットを定期的な交流の場として楽しみにしてる様子で、なるほどなあ。



六本木一丁目駅を過ぎるとマンションの一角にこんな碑が。




とてもひっそりと。更に、こちら。




断腸亭日乗」に出て来る山形ホテル!




閉ざされた館。




素敵な名前の坂ねえと思っていたら「ミッドタウンどこですか」と中国の方に流暢な日本語で聞かれたので持っていらしたスマホのグーグルマップでお伝えしたけど、無事辿りつけたかなあ。いい滞在になるといいなあ。



なだれ坂、確かにズルズル落ちそうな傾斜だ。



飯倉のインターナショナルクリニックが解体されていた!去年通りかかったのは秋から冬にかけてだったか、そのときはあったのに。
六本木方面へ曲がり、アクシスへ。




来るたびに80年代だなあと思うビル。ここにしかない生活雑貨は今ではすっかり手に入りやすくなった。アクシスが目指した「生活にデザインを」という提案は実現したのかどうか。



駐車場とビルに囲まれた小さな商店は息を潜めているようだった。
六本木交差点から一本入ってギャラリーがいくつも入居する建物へ。



なぜこんなにもハコっぽいんだろうか、意図だとしても。まるで周囲の状況待ちの、一時的ハコっぽさ。以前の倉庫内などは入るだけでドキドキして異世界に入る気持ちになったけれどな。




喧騒から離れて笄川。暗くなってきた。

古い木造家屋跡はマンション建築中だった。暗渠な狭い路地を歩いてく。



ベルコモンズ跡のぽっかり感。ここらへんでちょっと雨。



山北町アパート。北エリアは残っていたけれど




南エリアは既に解体中、給水塔も勿論もう無かった。




山田守自邸見学会へ。内部を見学させていただき、丁寧な解説まで聴くことができてとてもよかった。角丸具合や、2階の広がりのダイナミックさに細部へのこまやかな配慮にぐっときたなあ。螺旋階段は東海大学校舎を思い起こしたり。雨漏の跡など維持管理の困難さを感じるし、今後も存続出来るように支援したい。


宮益坂アパートメントはもう無くて、地下鉄銀座線のホームが交差点から見えた。今日の散歩はここまで。



立ち寄ったギャラリー。花代「hanayo Ⅲ」(Taka Ishii Photography / Film)、五木田智央 「Holy Cow」(Taka Ishii Gallery)、LEE Kit「Not untitled」(ShugoArts)、Paulo Monteiro「The outside of distance」(tomiokoyamagallery)。Paulo Monteiroのぽってり分厚い油彩の、はじっこにピッと色を加えざるを得ないところが好き。


長々と綴った今日の出来事、あと2話分書く予定です◎