Zombie don't run


西永福から吉祥寺、ユニオンとココナツでCD買ってパルコブックセンターでMdN買って、下北に寄って夜になり、南新宿駅下車。高層ビルを背景に商店街と住宅が密集する生活の匂いが残る界隈で、歩くの好きだ。そしてZher the ZOOへ。
ヤマジさんの新バンド”Zombie don't run”、めっちゃくちゃカッコ良かった!元々は大江慎也 and the cuttersのメンバーであり、映画の劇伴を担当することから生まれたバンドで、これは是非是非音源リリースしてほしいです!Dawn of the Deadのあの曲のカバーをライブハウスで聴いて(それもヤマジワークスで!)、シビれる日がくるなんてなア*1。もっともそもそもプログレなんだけど、3人の音楽観が加味されて新たな面白みがあった。(ヤマジさんのカバーセンスはもっと評価されていいと思うんだけどなー。特にサントラをやるトコは渋谷系なサンプリング文化を思い返すと興味ふかい)
新しいバンドだとしてもまず最初の、ギターのトーンがまさに「ヤマジカズヒデ」だった。独特のとろみある澄んだ音色は時に凶器(斧だったりマシンガンだったり)となって血飛沫を挙げ、オドロオドロシク地平を蠢き、いなたく艷やかに(funmachineの頃を思い出した)鳴っていた。スドウさんの太くうねる(でも重すぎず押し付けがましくないのがスドウさんの人柄かしら)ベースラインも奇妙な音色で彩るキーボード(マルチタスクぶり発揮)も、高橋さんの表情豊かでクイッと疾走感あるドラムも、すこぶるカッコよく胸を刺す。暴力的で重厚で爽快で軽快、すごくきもちよい!
劇伴なのでインストばかりかとおもいきや、ヤマジさんの咆哮がスパークする楽曲もあり、2曲めあたりのクールなグルーヴには脳内スイッチがバチバチバチっと入って、体内からグオーーーーっと熱が出てしまった。やー、最後までつくづくカッコ良かった・・・。dipのこのあいだの新曲とZombie don't runは今の私をすごくスゴく昂ぶらせる。


昼ごはんはuminecocarryへ。あの界隈は以前の生活エリア内のこともあり、感慨深い。以前の店も見ていたし、ツイッター上でそれを改装する様をワクワク見てたけど、声をあげちゃうくらいに素敵な店構えに生まれ変わってた。全体的には勿論、ライトやカーテンにペナントなどなど、細々とした隅々まで愛らしい。天井近くには招き海猫もいるヨ。カレーは勿論美味しかった!ライブで食べるのも美味しかったけど、お店でお皿に盛られたカレーもまた格別。ひよこ豆のほくほくしたクリーミーさも、ポークのスパイスがさりげなく効いている旨味も、好み好み。飽きることのない「日常の(でもスペシャルな!)カレー」って味わいで、日々の暮らしの中で気負うことなくさらりと自分のリズムに刻み込まれる、とても”巧い”味。それってuminecosoundsの音そのものだな。フルサトさんの人柄が表れていて、街の個人店舗の良さが詰まってた。開店、おめでとうございます。

*1:働いてたCD屋の日々を思い出すトコもあるの