サラ・ムーン「NOW AND THEN」

メイデイ。シュプレヒコール!午後は仕事を切り上げる事ができた。暑い日だった。一保堂でお休みして抹茶とともにいただいた本日の上生は藤色で、ああ5月だなあ。
東銀座へ向かう道すがら、いくつもの角が大きく空いて再開発の真っ最中。大通りを曲がり、オフィスビルの中にあるギャラリーへ。

扉を開けると空気が変わった。目に映るものが心に映り、滲んだイメージが焼き付けられて、対峙した私の心に広がっている。
思っていたよりも随分と点数があり、ここがどこかもすっかり忘れて魅了させられた。素晴らしかった。誰もが気軽に写真を撮る時代になったけれど、その写真というのは「私の記録」に過ぎない。勿論ここで比較対象にするものおこがましいけれど、サラ・ムーンの写真は撮るではなく、表出されたものであり、時間や国を超えて存在している。



それから近くのギャラリーへ。油彩。彼女の絵、とても好きだ。繊細な線描と鮮やかな色彩は、ご両親それぞれの個性(お名前を挙げるのは敢えて避けるけれど)を受け継ぎつつ、彼女のかたちとして今も生き続ける。もう新作を見ることは出来なくても、抽斗を開けるたびに新たな作品に出逢うことが出来る。


GWは旅に出掛けました。少しづつ書き溜めて、またアップします。