建物イロイロ

香川で見た建築物をイロイロと。

香川県


ここは外せないですねえ。


オソロシイまでに研ぎ澄まされた美学!
→ 「神谷宏治×藤森照信×林幸稔 講演会 「建築のみらい」『香川県庁舎』に極まるもの

香川県立体育館


こちらも丹下建築として有名ですが、いやはやすごい構造です。
向かいは競輪場で周囲は住宅で、唐突に現れるこのカタチには度肝を抜かされます。

ワッフル!

百十四銀行本店


壁面の緑青が美しい。力強さと穏やかさが共存した稀有な建築物だなあ。

城の眼


周辺の商店街はすっかり変貌したけれど、一歩曲がった通りのここは変わっていなくて。10年以上前にもこちらに来たんですってお話したら、喜んでくださった。

JR四国 多度津駅給水塔





駅舎の傍らにそびえるこちら。鈍い色合いに時の流れを感じます。登録有形文化財ですぞ! (ところが今や物置状態……)


高松市丸亀町商店街



商店街の再開発問題で必ず名前が上がる高松市の「丸亀町商店街」。私はずっと「丸亀市」にあると思い込んでいて、随分変わったんだなあと驚いていたのだけど、今回再び丸亀市に降り立って漸く、その誤りに気づいたのでした・・・。無知ですみませんすみません。そもそも丸亀城下の町人が高松に移ってきた際による名のだそうで。さてこの商店街の”まちおこし”は、「地権者の共同出資で株式会社を設立、7街区に区分して商店街全体を一つのショッピングセンターとして再構築した」のが特徴で、メディアでは成功したモデルケースとして盛んに取り上げていましたが、実際歩いてみるとチョット首を傾げざるを得ませんでした。中心は外資系高級ブランドが並ぶ派手な印象で、1階はチェーン店ばかり、テナントビルは2階以上は軒並み空き店舗状態。若い人が商売を始められる空気が感じられず、10年後どうなっているのか疑問が。「商店街全体を一つのショッピングセンターとして再構築した」というのがそもそもマズいような……。
参照記事:「高松丸亀町商店街A街区第一種市街地再開発事業

北浜alley



高松港の古い倉庫を活用した商業スペースで、2000年にオープン。”商業施設を多く手がける地元建築家がJA香川が所有する倉庫を商業施設として転用するプランを提案”したことが始まりだそう。前回行ったときはカフェとちょっと雑貨があったくらいで、ヒミツ基地っぽい空間だなあと思った記憶があるけれど、敷地も広がった今、増えた店舗にはなんというか店主の顔よりも「会社経営色」が感じられて、ああ所謂観光スポットなSCなのだなあと思ってしまった。
参照記事:「Renovation Archives 北浜alley


ぐるりと街を歩いてみるとブランディングしましたな店が目について、「掌な隙間」があまり感じられず、店主=店の佇まいなニオイを捕まえられなかったのが残念だったかなとは、思う。とはいえ、元々はなんといっても「わたしの街のうどん屋さん」がホウボウにあるのだな。

うどん屋さん


こんな住宅街のなかに唐突にうどん屋さんがあって。

ガレージのような雰囲気の佇まいと流れる風が良くって。お店の人が笑顔でハーイって渡してくれて。そういうのが幼い頃から身に馴染んでいるっていいなあ。日毎に無理なく入れる何店舗かで食べたけれど、食感とか出汁とかそれぞれ異なっていて、材料はごくわずかなのに店ごとに個性があることに深く深く頷いてしまう。



【次回に載せるつもりだったけど、こちらに追記します】

駅前再開発が頓挫しているような寂れたなかを歩いてたらぽつんと、ビジネスホテルを改装した喫茶店とか

帰路に着く空港へのバスに乗ろうと歩いてたときに見つけた、路地裏にひっそりと在る珈琲屋さんとか


品揃えがめちゃくちゃ豊富で濃厚なレコード屋さんが2店もあって、楽しかったナアとか

ゆるくてilなトコでサイコーだったナアとか
点々と、掌な店は勿論あって、また逢いたいなあって東京から手を振っている。