群馬県安中市の横川駅を起点に、信越線の廃線跡を整備した遊歩道を歩きました。
長野県側との間には標高差553mの急勾配を持つ碓氷峠があり、明治に入り鉄道が引かれる折にはスイッチバックやループ線などを設ける案も検討されたものの地形的に対処できず、アプト式が採用されたことからこの遊歩道は「アプトの道」と名付けられています。明治26年の開通から昭和38年の新線開業まで使用されていた路線跡で、トンネルが多いため蒸気機関車では煙の害が酷く、変電所を設けて明治45年には日本初の幹線電化区間となり、昭和38年にアプト式が廃止されると専用の補助機関車を使って勾配を登るときには押し上げ、勾配を下るときには抑速させるという、涙ぐましい峠越えも平成9年の長野新幹線の開通に伴い、横川駅ー軽井沢駅間の在来線が廃線されたことで幕を閉じる……そんな日本の鉄道の歴史があったのです。
参考→ http://www.usuitouge.com/bunkamura/about/index.html
さて横川駅へ到着。
駅の立ち食いそば屋では峠の釜飯も売ってました、サスガ!
出発!
駅横には鉄道博物館があり、旧型車両が陳列してあるのが散策道から見えたのですが、午前中の光の強さのせいかジオラマみたいに見えました。んでもカッコイイーーー。
緩やかに続く登り坂をひたすら歩きます。
結構上がってきたヨー。かつて走っていた特急も横川ー軽井沢間はディーゼル機関車を付ける必要があったくらいの急勾配なのですよね。
もう掛けることはない電話。
旧丸山変電所。この路線を通る列車に電力を送っていたところ。かなり酷い状態であったものを修復し、結果国の重要文化財になるのだから、如何に残すかってことだなあ。
煉瓦造りで美しい。
中も見えました。
奥へ進むと
手が施されておらず、廃墟ぽく・・・
再び散策路へ。
まだ午前中だけどかなり陽射しが強く、秋は何処へ・・・
行き止まり?!ではなくて、整備されていない新線の跡で、旧線はここを左に曲がると更に進むのであった。
トンネル!
歳月が感じられる。
出口の向こうの緑がきれい!
トンネルが続きます。
トンネルを抜けると湖。
輪・輪・輪
緑を抜けて下って、目の前に広がるのは
おおおおおお眼鏡橋!この高さ!立派な姿にホレボレ。
下から見え上げた図。
橋から再び散策路に戻り、もう少し進んでみることにしました。
このトンネルも素敵ー。
旧 熊ノ平駅。新線に切り替わったときに廃止された駅で、散策路としても今回はここまで。
横川駅から歩き始めて約6キロ。引き返して合計12キロ。帰りの下りはじわじわと足に負荷を掛けたようで、次の日はふくらはぎが筋肉痛に・・・。