思い出の給水塔

水曜日の日経新聞私の履歴書」(著:三菱地所名誉顧問 福澤武氏)はこんな一文で始まっていた。

病棟から古びた給水塔が見える。その塔にはときおり、白い旗がたち、風になびいていることに気づいた。
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO99556480S6A410C1BC8000/

給水塔!結核で入院した病室の窓から見える給水塔が「苦しかったあの頃」を思い起こす風景になっていることに驚かされ、添えられた写真により現在も残っていることがわかり、居ても立ってもいられず見に行ってきました。
電車にちょっとだけ長く乗って降り立った駅から、川を渡り旧宿場町な商店街を抜け、バイバス道路を超えると急な坂道になります。

歩いてる人なんていませんよーよーよー。ここから傾斜はかなりキツくなり、ふくらはぎにGを感じる……うおー・・・。今でこそ民家があるけれど、かつては隔離された場所として病院が建てられたのだと伺える立地です。と、漸く病院敷地内へ。ぐるりと奥へ回ると

どーーーん。そんなに大きくなく、故にかわいらしい。歳月を感じさせる色がまたよいなあ。

中から木の枝が覗いている・・・!


なんだかロボットみたい。入院されていた方からは怖がられていたかもしれないけれど、言葉無くともずっと見守ってくれているように感じられるのです。