シング・ストリート


海外でのポスターのがずっとずっと素敵

85年ダブリンのバンドものってコトで渋谷シネクイントへ。満員の場内で終始笑いに包まれる気持ち良い雰囲気のなか、ほんと楽しかったなー。
やー、80年代音楽ネタは鉄板ね。散りばめられたネタの数々にウケっぱなし。ゴールデンタイムにリビングで「Top of the Pops」見る生活っていいなあ……。
んでもって、個人的にはちらと奏でられる”lovecats”イントロと「ハッピーサッドな曲」て台詞のあとに鳴る”in betweendays”さいこう。あと、あの時代のあのシンセの音が鳴ってて昂り泣く。ROLANDのJUNO-6・・・
少年はすぐ影響されるわけですが、服装やバンドの音がそのまんまソレで、まるっと変遷あって楽しい。ダブリンてことでロンドンとは微妙にズレがあるとは思うんだけど、記憶と思い出しの後付でうまいこと繋がってく。オンナノコは勿論Strawberry Switchblade

【余談】この写真集、1980ー88年のUKインディーバンドシーンが映しだされてて楽しいです。ロンドンだし、今回の映画とはちと異なるケド


主人公がつまんないキャラなのはよくある話で、こういうのは脇役がいいんだよねえ。バンドメンバー(メガネ君とクリクリ君!!ベースとドラムもいいキャラなのにまるで端折られててかわいそうよ…)が愛らしくってねえ。そして、やっぱり兄ちゃん!!よかったなー。見た目一足先にグランジぽいんですけど。兄ちゃんで続編化して……
あ、そういや85年ダブリンが舞台ということならば、ライブハウスにはマイブラがいましたかね……

85年リリースのこれでロンドンに出ちゃったのかな
兄ちゃん、マイブラと対バンしてた的なのないですかね……


とまあ楽しんでたんですけど、15歳くらいなのにバンドのメンバーすぐ決まり過ぎ&曲すぐ出来過ぎ&アレンジまで完成度高過ぎとか、友人関係も描き方ヌルいなあとか、早急な展開は映画的に仕方がないけど、後半の展開のアレやコレがちょっとナ……。「ONCE」が腑に落ちず次回作も見てなかったんだけど、やっぱり私このヒトのベタな描き方苦手かも。なんというか信じてるものが違うというと大袈裟ですが、そのへんとこがお伽話としてストーリーに入り込めない要因でしょうか。ギグラスト2曲は、ああこの手の売れ線の平凡な曲に落ち着いちゃうのねと悲しかった。。。



シネクイントは渋谷パルコ周辺の再開発のため一旦クロージングだそうです。恐らく新しいビルに復活はしないでしょう。seedホールとごっちゃになってくるけど、SPACE PART3時代から見に来ていた場所でした。渋谷パルコで思い出すのは、高校の時ひとりで東京に遊びに来て、それは確か7月で、アフタヌーンティーで星をモチーフにしたデザート食べたなあとか、上京してからブックセンターは私の居場所だったなあとか、それからパート3の地下のごちゃごちゃとした店を巡ってさなんて若かりし日の思い出ばかりです。
「シング・ストリート」の彼らたちは今、何をしてるかな。きっと街角でPVつくった日々を懐かしく思い出していることだろな。

*画像はネットの海で拝借しました、スミマセン・・・