OGRE YOU ASSHOLE

新宿リキッドルームにて昨年のアルバム「ハンドルを放す前に」リリースツアー。
この新譜は石原さんを離れてセルフプロデュースになったことが起因なのか、閉塞感に満ちていていい印象を持てなかったのだけど、ライブもその延長線上でした。
もともとドラム以外は演奏力が高いとはいえないけれど、ベースラインがもこもこしてカタチがなく、ギターワークが雑で音作りに魅力がなくて、4人が作り上げる一つの塊の、湧き上がる熱が希薄で、こちらの体内にドスンと落ちてこないし、ブワッと飛ばされることもない。淡白で、ソツがなくて、音の面白さも気持ちの震えもまるで感じられないのです。なんだろな…と悶々しながらそのまま終了してしまいました。
今週は日曜に割礼、水曜にdipと続いた私の超ゴールデンウイークだったけど、この2大センパイとくらべてしまうのは酷かもしれません。表現方法に時代性もありますが、根元の部分に於いては世代差は無いはず。
終演後周囲から(みんな20代後半〜30代前半)「凄かったねー!」「ギターがキレキレだったねー」「MCもアオリも全然ないんだねー」って声が聞こえてきて、オバサンはモヤモヤしながら、リキッド名物「急な階段」を息切れしながら手すりにつかまってヨボヨボ登り下りするのでした……。