乗り間違えて

会社帰り、寄りたい店に行くために乗った電車の路線を間違えたことに改札へ入ってから気づき、遠回りになるけど乗り継げば辿り着くし、まあいいか……とホームに来た電車に乗ってまた気がついた、うわ!反対方向乗っちゃった……(呆然)。
次の駅で降りて反対側のホームに行こうとしたけれど、この駅にも気になる店があるのを思い出し、階段を上がり改札を出た。駅前は歪な風景だった。拡幅した新しさと残ったままの旧さが並んでいて、向こうから交通量の多い坂道が斜めに入り込んでいる。道路計画が頓挫しつつも急激に進んだのだろうな。一本路地を入ると呑み屋もある通りは何処と無く、水辺跡の雰囲気がした。雑居ビルの1階の店に入るとカウンターのみで、おひとり先客の男性がいて常連のようだった。店主の男性は50代くらいだろうか、優しい方だった。カウンターには映画雑誌や名画座のちらしがあり、壁にはT2のちらしが貼られているので映画好きなのかな。音楽はスモール・フェイセズがかかっていた。程なくして頼んだカレーが来た。スパイスが効きつつスッと入ってくる味で美味しかった。
店主さんと常連さんがT2の話をしているので、ムズムズ気になって割り込んで入ってしまった。前作*1から20年経ったことをきちんと踏まえて描かれている続編であり、ダニー・ボイルの監督としての腕が上がったことがわかる演出で、とても面白かったと嬉しそうに話してくださった。しばし映画談をして、ごちそうさま。美味しいカレー食べて映画の話も出来るなんて、楽しかったなあ。電車間違えちゃったのも何かの縁だ。いい気分でターミナル駅まで夜散歩。この界隈の道筋、やっぱり面白いな。T2やっぱり見に行こうかな。

*1:実のところ前作には強い思い入れは無く、むしろサントラの輸入盤入ってきた時になにこの選曲!って衝撃受けて、この映画がなんなのかよくわからないまま聴きまくった思い出のほうが強かったりするし、あんなに大ヒットするとは思ってもなかったよ。