朝生愛/曼荼羅2


台風一過の青空とは今日の合言葉。
しかし清々しい秋の晴天といったわけには行かず、猛烈姉さんな夏が帰ってきた模様。蝉も鳴いてるよー9月。こうゆう日はカレーを食べてからだをチューンナップいたしましょう。
9月最初の土曜日は各地で秋祭り。本日向かった吉祥寺でもお神輿と威勢のいい掛け声が。
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さてはてワタクシ、朝生愛さんのひそやかな音は大好きなのですがどんなひとなのかわからない。ライブもあまりやっていないこともあって行ったことはなく写真もちゃんと写ってるのみたことない。そもそも石原氏プロデュースに至ったきっかけも謎だ。(まあ無理に調べようとしていないけども)
で今日は「カモミールのプール」レコ発ライブに行ってまいりました。
狭い空間のなか着席である曼荼羅2はぎっしりと満員。

朝生愛(Vo.G)、寺西千秋(Key)、中村宗一郎(Ds)の体制。
ウイスパーボイスだけどしっかりとした強さがあって、
寺西氏と中村氏の熟成した技が空間に広がりを作り出す。

中盤以降、アルバムに参加した方々がゲストとして入れ替わり登場。
まずはpagtasの坂田律子さんが。次にはやはりの栗原さん*1BORIS ギターWATAさんが加わり、先日リリースされたSPLIT 7inchシングルの曲が演奏されました。私はこれの詳細を知らなかったのですがまずは朝生さんによるKING CRIMSON「ISLANDS」のカバーでびっくり。クリムゾンと思えない浮遊感。
そして次のWATAさんによる曲は、なんと「天使」!
北村昌士氏による曲であり、ヤマジが1stソロにてカバーしている、「天使」なのです!大好きなこの曲がこんなところで・・!
ヤマジによるバージョンを聴き続けてきてあのキリキリとしたヒリヒリとした孤独感、あれが耳に染み付いているわけですが、WATAさんを中心とした今回のカバーはこの豪華布陣を従えて芳醇な香りがしました。でもやっぱりぐわっと持って行かれるあの瞬間があって、素晴らしい曲だなと震える思いでした。

その後ゆら帝の坂本さんが登場、カーペンターズの「Close To You」のカバー。寂しくも美しかった。

こんなふうにゲストがぞろぞろでてくるので、まとまりがなかったかな。
芯はあるとはいえやはり世界が変わってしまうし「端正な世界」が壊れてしまう。
3人だけでひそやかで緊張感のある音世界をつくりだしてくれれば、もっとぐっときたのではないでしょうか。
もっともレコ発ライブであるからこういう形態だっただろうけど、今回のアルバムに対する私の違和感がまさにわかりやすく表に出されたように思います。
最後はまた3人になっての演奏、ライブ会場内たくさんのひとがいるのに私はひとりぼっちでここにいるような、ぽあんとカモミールのプールに浮かんでいるような、でも寂しくないのです、そんな感覚に陥りました。

「ちゃんとお姿を拝見した」朝生愛さんはくっきりと芯の強そうな、かわいらしさと綺麗さが混じった素敵な女性でした。今まで磨り硝子の向こうにいた彼女がぐっと近づき、CD聴くときに新たな像が浮かぶようになるのでは思います。

うめるもの

うめるもの

ラヴェンダー・エディション

ラヴェンダー・エディション

http://d.hatena.ne.jp/mikk/20061207
カモミールのプール

カモミールのプール

http://d.hatena.ne.jp/mikk/20070831

*1:the starsのギタリストでありデーモン&ナオミのサポートギタリスト