ひたちなか海浜鉄道に乗るの巻


地図がわかりづらくてスミマセン。
ちょっと足を伸ばして行ってきた、茨城県ひたちなか!「ひたちなか海浜鉄道」に乗るのです!(いや、目的はそれだけじゃないですってば)

これは上野から出ているフレッシュひたち。黄色が爽やかフレッシュ!
水戸で乗り換えて勝田駅から出発です。

9つしか駅のない小さな路線。今回乗車したのは比較的新しい車両だったけど、今も昭和な古い車両がいくつも頑張っていて今日の車両運用がHPでわかるのがニクい。



終点の阿字ヶ浦駅まではあっという間。


テクテク歩くと、
 
海ー!

海浜鉄道のHPによるとここは"「東洋のナポリ」と称される阿字ヶ浦海水浴場"らしいのだけど・・・今日はこんな曇天のこともあり、人がいなーい寂しーい秋の海は閑散としていて夏の太陽のきらめきと賑わいがとても想像できませんでした。。。
海沿いの通りは車がびゅんびゅん走るだけ、その脇にある舗装されているものの雑草がわんさか生い茂る道なき歩道をとぼとぼと、景色なんて楽しめるモノもなく、哀しくなってきて漸く辿り着いた「ひたちなか海浜公園」、既に中に入る気力がなくなってしまい、一般道をそれて民家が続く地元のひとしか歩かなそうな路地をくねくね歩きました。
中学校の校庭では少年野球をやっていて、打ち込まれ気味のピッチャーを遠くから応援しました。それからちょうど収穫時期なので農家に米袋が山積みになっていたり、家の磨りガラス窓にウチとおんなじ洗剤なんかが見えたり。
旅に行くと楽しいのはこういう道を歩いてるときです。家の佇まいに人の暮らしというのはどこも変わらないなあと思いながらその土地らしさが時折垣間みれ、この散歩道から見える風景が愛おしくなります。
恐らく通ることは最初で最後なのだとどこかで思いながら。



駅に戻ると発車はまだだったのだけど終点なので電車が勢揃いしていてウキウキと撮りました。






そんなことしてると発車時刻、勝田へ戻ります。



那珂湊駅へ。賑わう魚市場があるとのこと、ここでお昼です!刺身定食を食べて市場をぶらり。近隣の人々が車で乗り付けてガンガン箱買いしててすごい賑わいでした。ああ買って帰りたい・・・。

イカがぐるんぐるん回ってるよー。
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そんでもって市場を抜けて界隈を歩いてたら見つけたパン屋さん。

いわゆる町パン屋?と思いながら中を覗くとケースはガラガラ、おじーちゃんとおばーちゃんが細々とやっていらっしゃるお店。わずかに残ってたコッペパンがすんごく美味しそうで、しかもミルククリームを入れてくれる!きゃっ!と購入、すぐぱくつきました。これがズバリ美味しかった!細身の形で表面はこんがりきれいなキツネ色、つやつやしてて。おいしいパンはいい顔をしててそそられるものです。
魚の町でおいしいパンに出会えるなんて。


再び駅に戻ると、待ち合い室で熟年夫婦?がフォークソング(勿論日本の)弾き語りをしていて、エエー!ウソー!こんなトコでー!(驚愕)と思わずからだが仰け反るワタシは完全に他所者で、辺りを見ると黒猫(しかも犬みたいに紐ついてる)を連れた女性など中高年ばかり数名によるこころあたたまる小さな輪が・・・。曲が終わると拍手喝采、ここは一体・・・。
しかし今日の曇天の下、木造の古い昭和な駅舎のなかではそんな光景はもう寂しい・・・としか言いようがなく、とんでもないものをワタシは今見ているのでは・・・とおろおろしてしまいました。

かわいいベンチ。


と短いながらも強烈な印象を各所に残して、今回の列車旅は終わるのです。