2008の最後の日に伊勢神宮詣

鳥羽から近鉄電車に乗って五十鈴川駅

今年の締めくくりに伊勢神宮をお参りし新しい年を新たなこころで迎えるのです。
伊勢神宮とひとことで言っているけども実は「125社神社の総称」なのでした。
内宮から参拝したのですが「まず外宮からというのが古来からのならわし」だそうで、、、。

内宮をお参り




五十鈴川の水で心身ともに清めるべし。


それにしても鳥居を潜ると染め変わり玉砂利を奥へ奥へと歩みゆくたびにみしみしと深まる空気の触感といったら!2000年もの年月を蓄え粛々と張りつめ漂っている其れは、からだに染み込むことが出来ずただただ吸い込むことしか出来ないのです。
写真を撮るのは憚られますが正宮などの「禁止されている」箇所だけではなく、辺り一帯シャッターを押すことを躊躇うのです。何処を見渡しても「ベストショット」な風景ではあります。でも気楽に切り取ることなんて出来ないと思うのです。
樹木がつやつやしていました。大木で枯れている風体なのに不思議なほどに瑞々しいのです。表皮の木目が細かく整っていて美しい。神様を優しく守るような樹木は20年に1度の式年遷宮の際ご造営用材の備林として計画的に植樹される檜を始め杉に樫に椎、太古から受け継がれる自然をそのままに守っていこうと格別に大切に丁寧に管理されていることがわかります*1
優位をつけるわけではないけれど、日本津々浦々に在る神社とは格段に違うことを空気自体で感じ取らせてくれました。日本の源として2000年間守られてきた空気が樹木に囲まれて留まり封じ込まれていたのです。

おはらい町

という神聖な気持ちも鳥居を潜れば一気に下界へ。甘味屋に土産物屋が軒を連ねています。
どうしたって気になるこちら

あんな話がなかったかのように混雑していました。
寒いしあったまりたいねえと我らが入ったのはこちら

奥の座敷で善哉をいただきました。黒豆が入って甘みが強めの昔ながらの味わいでした。

床屋さんもこんな感じ。

外宮をお参り


内宮が創建されてから約500年後に建てられた外宮は食物・穀物を司る神が奉られています。だからなのか内宮よりはカジュアルというかわたしたちのところまで降りているように思えました。
ずっと「内宮と外宮で2対1組」だと思っていましたが「両宮は決して並列されるものではなく、あくまで内宮が大元/源であって神宮の中心」なのだと今更ながら知った次第です。


その他「月読宮」などの別宮などもっと回りたいところですが時間も無いし、内宮を参拝出来たことでこころいっぱいであんまり詰め込まないほうがいいなと思えました。

伊勢でごはんを食べるなら

お昼になってお腹も空きました。やっぱり何よりも食い気です。
歩いて近鉄宇治山田駅へ向かい、駅のすぐ手前の高架下に時間が止まったかのような"ショッピングセンター"と呼ばれる一画があり、その中で食べることにしました。
伊勢といえば伊勢うどん、ではあるけれど地元の人が愛するB級グルメとして「からあげ丼」があるのだと、昨日伊勢うどんを食べた店に置いてあったローカル誌に書いてあったのです。

「the 食堂」な店は繁盛しているからか、ここの空きテナントを続々と「店の離れ」にしているようでした。(ブロードウェイのまんだらけみたいな)
メニューは街の食堂なソレでいくつもあるみたいだったけど「からあげ丼」しか目に入らず。揚げ物がつらくなった今日この頃ですが親切にも「プチサイズ」まであるのです!んじゃそれをお願いしまスー!

からあげを卵でとじてあります。Y氏いわく「ヴァンプ将軍のレシピみたい!」とのことですが。
ピリ辛な衣で濃いめの味付け、おおコレはオイシイです!中高生ならばガツガツ食べるねこりゃ。妙に無性に食べたくなる味です。ごちそうさまでした。

*1:今思い返すと下世話になりますが、肌も丁寧にお手入れすればキメが細かく整ってつやつや瑞々しいのですものね…。チズさんの言うことに納得…。