Akron/Family&Deerhunter at O-WEST

Akronは前作の「コレはオモシロいバンドだなあ」っていう思いが最新作で「スゴい!」となり、ライブを楽しみにしていました。その期待通りの素晴らしいライブ!これぞライブ!でした。

何とソールドアウト!Deerhunterファンが7割方だろうなあという若い子ばっかりで、よもや最高年齢か?!というワタシでしたが上には上がいるもので、鈴木慶一氏を見かけましたよ。(た、たぶん)
最初Deerhunterのひとがソロで出て来たんだけど、ギターがぶわああっとしてるだけのものでオモシロみがなく。
次いでAkron/Family!
からして「ライブバンド」なワケですが、逞しさは勿論ありながら細かなところまで行き届いた演奏に圧倒。音楽をものすごく好きでたくさん聴いていて、そんな自らの生活と社会とをフィードバックさせつつ、高らかに空へ放り投げて聴き手へ届けてくれる、あーそうそうこれだよな!って、もうひたすら楽しくて、祝祭の歓喜に満ちあふれた空気に満ちていて、私はその渦の中踊り狂い、幸せでなぜだか無性に涙が滲んでしまったよ。満足満足感無量。彼らすごーくいいオッサンだねえ!(って何歳よ…?)

Set Em Wild Set Em Free

Set Em Wild Set Em Free

Akronに完璧に持っていかれちゃってどうなるか?と登場、Deerhunter。そもそもこの対バン、世界感が違いすぎるしナゾでした。で、ここで空気を代えてくれることはなく、ひ弱な若さが出まくった演奏で見ているほうが辛かった。
それを差しひいても楽曲自体に引き込まれるものを強く感じなかったのデス。去年出たアルバムは試聴してもピンとこなかったのでライブで聴くとどうかな?と思ってたら、うーん、これはやっぱりチョット…。「(シューゲイザーな)こういう音楽をやりたい」っていうのはわかる、けれど。轟音以前の「音楽をつくりあげる」ということそのものが希薄に思えてならないのです。装飾ではない「音」を聴きたいのだよ。これを若さ故の云々で済ますのもな、と。「リアル・シューゲイザー世代をなめるなー!」と年寄りの説教をクドクドしたくなるわーぃ!すんませんね…。