Natalia Lafourcade

Hu Hu Hu

Hu Hu Hu

新代田feverにて。
Natalia Lafourcade、ナタリア・ラフォルカデ。この呪文のような名前の彼女の最新作がとっても好きで*1、ライブを楽しみにしてました。
前座+DJタイムを挟んで21時過ぎ、ようやく登場ナタリアちゃん。ちっこくてカワイイ、とってもキュート!ステージにはそんな子がたったひとり、時々ドラムで男性(いかにもラテンな…)が出てきてはひっこみます。
歌い出した声は伸びやかで、キラキラと光を放っていて、とても気持ちがよいのです。声自体がとっても魅力的で、それだけでぐっときてしまう。。。
更にギターを抱えて、足元にはエフェクターたくさん。音をその場で作り出していくスタイルで、そのあたり同じく南米のJuana Molinaを思い起こします。アルゼンチンのファナの曲にはどこか憂いと水が感じられますが、メキシコのナタリアちゃんの曲にはやっぱり光なんだなあ。土地柄ってことでしょうか。
ところで今回の選曲でびっくりしたのが、メキシコ映画「ダック・シーズン*2」のテーマ曲!彼女が歌ってた*3のね!この映画は公開当時見てたのです*4


さてこのライブ遅めに始まったこともあり、途中で体力が持たなくなり気が遠くなってくる瞬間がありました…うう情けない…。しかしちょうどそんなころ、先程までとは毛色が変わって、ギターの音色だけで深く深く沈んでいく演奏になりました。沈んでは歪み、ドクドクとした血とサラサラとした水が流れていくような、不可思議な世界が広がっていきます。南米ならではの独特の音風景がそこにあったのです。ハッとして、体が音に入り込んでいきました。スッゴクカッコよかった。


ナタリアちゃんはお話好きのごく普通のオンナノコって感じで、ケラケラと笑いながらMCしてて、会場内には「メキシココミュニティー」な方々が結構いらっしゃり、そんな雰囲気も楽しかったなあ。
そしてラストの曲では、ドラムスティックなどを観客に渡し、みんなで手拍子してパーティー気分で作り上げたのでした。場内が幸せな空気に包まれて、ああ素敵だなあってきもちで胸いっぱいになって、会場を出ました。23時近くになってて、顔引きつりましたケド(足も重い…)。


彼女の人柄がにじみ出たパフォーマンスはただカワイイだけではなくって、彼女の芯がしっかりとあるからこその「音の力」が感じられる素晴らしいライブでした。

*1:http://d.hatena.ne.jp/mikk/20100319/p1

*2:

ダック・シーズン [DVD]

ダック・シーズン [DVD]

*3:ジルベルトの「O Pato」のカバー曲

*4:ショットがとにかくバッチリ決まってて、でもタイクツな空気が流れてて…音楽的な要素があった。PVの監督してたってことで納得。でもちょっと物足りなかったんだよねえ。