あったかいのかさむいのかわからんこのごろ、好きなアルバム

つい「寒い」と声を出してしまう日々が続いています。例年4月5月は、澄んだ青空を彩る花々やきらめく新緑が目にまぶしくって、さやさや吹く風が気持ちよくって、軽やかに歩みが進んでしまうよな、大好きな散策が最も楽しくなる気候だというのに、いったいどういうことでしょう。

幸せな春の日に聴きたくなる「あのアルバムこのアルバム」が、一向に引っ張り出されない今日この頃ですが、そんな我が家の棚に新たに並んだもののなかで、特に気に入った新譜を上げてみることにしましょう。

I See the Sign

I See the Sign

冒頭のギターの音色でくいっとスイッチが入る。そして彼の声のクセのある響きは、私を一瞬にして連れて行ってしまう。そこへ絡むBeth Ortonの微かな声。2人の声の重なりはとっても素敵。素朴な音風景は優雅なストリングスに乗って広がっていく。

Sam AmidonとBeth OrtonはBig Starの「Thirteen」をカバーしてる映像を見つけた!

うう…。Alex Chilton…。



はまぞうが寝てるのでとりあえずジャケ画像。ねえ起きてー!!)
Ruth Garbus/ RENDEZVOUS WITH RAMA
靄がかかってよく見えない。しかし微かに声が聴こえてくる。雑味などまるでない、精製されて澄んだ唄声は遙か彼方の天から降り注ぐ。その声と同質の繊細なギター。ふあふあと浮遊しては余韻を深く深く残している。
http://www.myspace.com/ruthgarbus

こんな浮世感あるアシッド・フォークな音を聴かせてくれる彼女ですが、実はHappyBirthdayというバンドでも活動していて、なんとドラマー!その音を聴いてみたらこりゃまあ、90年代のいつぞやかを思い起こすローファイなバンドでして、中心人物のKyleはフォーク・バンドやったり、J Mascisとハード・ロック・バンドをやってたことがあるとのこと。ファーストアルバムがSub Popから(!)のリリースされたばかりとな。そういうトコが今のミュージシャンぽいなあとつくづく思うのでありました。
http://www.myspace.com/brattleborohousecartoon