1月第2週の土日のこと

土曜日は白味噌雑煮を食べました。すっかりお正月気分も抜けてはおりますが…。

削り節の香りがふわっとして、白味噌の濃厚で甘い味わいのなかにお出汁の存在がきっちりと。京人参の濃さや海老芋のねっとりほっくりさ。丸餅のとろんとした様。ああ、美味しい。また京都行きたいなあ。

それから後楽園のラクーアに行きました。招待券をいただいたのです。
衝撃的だったのが、風呂に入りながらみなさん喋りまくり。たいてい2〜4人のグループで主に仕事の愚痴らしきことばかり。風呂に入りながらべちゃくちゃしゃべり倒すってスゴイな…。まさにこれ、ストレス解消なんだろな。はあぁ…。風呂こそ静かにぼーっと入りたいと私は思うので、ちょっと驚き。
うー、周囲からいろんな「毒」が突き刺さってきて、な、なんか私、気持ちが休まらないんですケド…とスゴスゴ出て、「会話禁止」の岩盤浴のほうへ行ってみたら、静かで良い感じ。ホッとしながらぼんやりする。でも寝転がりながらiPhoneでネット見てる人もいたよ…だ、ダイジョウブなのか…。
いくつか種類があって、温度が高い部屋は汗ダラダラで長時間いれないので、40℃程度の座って過ごす部屋へ行くと、ここでもやっぱりお喋りひどくて、(会話禁止なのに!)とイライラ撤退したりで、なんだかねえ。。。
静かで落ち着く雰囲気の喫茶店に行って女性グループのお喋りが煩くてげんなり、なんてこともよくありますが、「静寂」を求めるにはいったい何処へ行けばいいのでしょうね…。

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日曜日は渋谷から松涛抜けて、山手通り。ずっと開いてた角が住友のビジネスビルになって、変わらずにデニーズあって、ちらちらと変わったような変わらないような通りを歩いて、代官山へ。T-SITEへ行きました。
場所、どこなんだろと思っていたけど、山手通り沿いの立派な門があった邸宅のとこだったのか!水戸の徳川邸屋敷跡地だそうで。閉ざされたままの鬱蒼とした雰囲気が一転、白を基調としたガラス張りの明るい空間に様変わりして驚きます。
私の中の記憶の地が魔法にかかったかのように変貌していて、ここはいったいどこの街なのかとボーっとしてしまうけれど、代官山のランドマークとなっているヒルサイドテラスも当初、こんな感じだったのかなあ。いきなり出来上がるのはなく、年月を掛けてゆっくりと街に馴染み、人が生み出したモノから人の暮らしを生み出す場となればいいなあと思います。
今はまだ、駐車場にかけて全体を見渡すとやっぱり、オシャレなミニSCな感じが漂ってしまう。結構人出はあったけれど、広いのでそれほどは気にならなかった。

蔵書については、あまりぐっと来なかったなあ。サラーっとした品揃えで、個性ある書店員さんの目利きを(敢えて?)まだ鋭く出していないように思えた*1白洲正子やら相続の話やら明らかに50〜60代向けのコーナーが真ん中辺にあったので、確かにターゲットはこの年代なんだろな。。。
レンタルCDも盛りだくさんで驚いたけど…。CDになると借りるより買っちゃったほうが今は楽だし、ジャニスのような使い方も出来ないセレクトだし、スモールミュージックのように店主さんのコダワリと愛があるわけでもなく…よくわからない…。ギターがいくつも鎮座してあるのも、なんか、ねえ。
私はターゲット外だから、いいのだな。うん。

そして路地裏をサクサクして、くんくんと発見した小さな店で美味しい珈琲(モカ!)をいただく。酸味とすっとした甘みが美味しかった!

*1:例えばジュンク堂なら「とにかくドーンと置いてあって、欲しかったのが見つかって、その繋がりで更に読みたいのを発見出来る」し、松丸本舗なら「うねるように本の森の中を彷徨い、葉を手に取りながら脳みそがピキーンとなっていく喜び」がある。ABCなら「読み物も見る物も考え物も洗練されたチョイスと雰囲気で出会える楽しさ」がある。東京堂ふくろう店は「私が特に好きな物がぎゅっと凝縮されてる喜び」がある。