今回の松本旅は、「ちょっと遠くに行きたいねえ」「岐阜とか長野とか？」「松本いいね、あ、オーガが松本でライブやる！」「それだ！」というキッカケがあったのでした。オーガはライブ行きたいなあと思っていたし（東京じゃ取りにくくなった気配あるし）、ツアー初日で地元の松本なんて、良いねえと。そして私も長野県出身なので親近感もあるのでした。いやー、つーわけで「遠征」ですよ！
奈良井から帰ってきて、お気に入りの蕎麦屋さんで早めに夕飯をいただいてから会場へ。ALECXは駅からすぐなので、場合によっては終電で東京方面へ帰れそうなところです。中に入ると、黒っぽい内装の雰囲気や狭さに下北シェルターを思い出しました。
１曲目からとてもきもちよく、途中ふわっと浮かんでハッとして震えました。どんなステージングなのかなあと思っていたけれど、挨拶程度のMCのみで淡々と演奏していくことに安堵して、ファンの方々も静かに聴き入っている感じで外様な私も落ち着いて堪能出来ました。
ただ、ライブとしてはこの日はもう一歩だったかなあという印象。初日で地元ということで力んでいたのかもしれません。ギターの音色の響きが足らないなあとか、全体的な音の拡散が弱かったように感じました。天井の低い会場の所以もあったかなあ。
勿論水準以上のクリエイティブなことをしているとは思う。でもうーん、なんというか小さくまとまっているというか、枠の中を出ていないというか、その場で作り出している音というよりは用意された優等生な音に感じて、魔法がかからないなあと物足りませんでした。2000年以降のバンドを聴いたときに良くも悪くもさらっとしているなあと思うことが多く、今回それをちょっと感じてしまったのが正直なところ。ただ、そういった部分はツアーで全国を回るうちに固さが取れて、杞憂に終わっていることと思います。
オーガのメンバーは石原さん達からたくさんのことを教えてもらっているんだなあと羨ましい…。それをしゅっと吸収できる素直さがあるのだなあと思う。
旅先でライブもいいね。楽しかった。
